#27 ページ27
side淳太
照｢悔しくなかったことが、悔しかってん…。
サッカー辞めるちょうどいい理由が出来た、って思っちゃった自分が情けなくて…｣
淳｢サッカー、嫌いやったん？｣
そう聞くと慌てて照史は首を振る。
でも、流星がサッカー好きじゃなければここまで続けてなかったと思う、と言った。
だったら辞める動機も流星なのは自然なことで。
照｢……部活がなくなれば、この家で流星と一緒に住めるかなって。
高校まで時間はかかるけど、朝練ない分余裕あるし通えなくはないと思う。｣
�陲舛磴鵑篏濛世�んに話通してないのに先走ってごめん、と言う照史。
照史はきっとサッカーが嫌いじゃなくても、本来そこまでの熱量は持てへんかったんやろうな。
前に好きなものを聞いて、言葉に詰まってた時から感じてたけど
幼い頃から、虐げられる流星と歪な愛情を注ぐ母親の板挟みになって
自分がやりたいことを後回しにするのが癖になってる。
流星のことを大事に思うのは素敵やけど、流星がどう思うかを軸に生きるのは諸刃の剣というか。
だって人の気持ちって、わからへんやん？
わからんものを判断の基準にしたってわからんだけや。
大切なのは、自分がどうしたいか、何をしたいか、やと俺は思うから。
現に今も照史は、サッカー辞めてまで一緒に暮らすことを流星は喜ぶんやろうか
応援にくるのを楽しみにしてたのにガッカリさせるんちゃうか。
サッカーを諦めた自分に失望するんちゃうか。
それが怖くて言えない、って悩んでる。
……阿呆やなぁ。
流星ものんちゃんも、たしかに照史のこと応援してたけど、
照史が試合に出て勝ちたいと思ってるから応援してたわけで、
自分たちのためにサッカーして欲しいわけじゃない。
照史が決めた道を否定するような子じゃないやん。
淳｢ちゃんと照史の気持ち伝えればわかってくれるよ。
この家で照史と流星と暮らしたいのは俺も一緒やから、�陲舛磴鵑�もし消極的やったら援護するし。｣
照｢……ありがとう。｣
少し肩の力が抜けた照史は照れたようにはにかんだ。
淳｢照史って俺の前やとなんか少し雰囲気変わるよな。｣
照｢えっ？自覚ないけどなぁ…｣
そうやって首傾げて上目遣いする、そういうとこや！
淳｢いやまぁええねんけど。笑｣
なになにぃ！気になる！ってまとわりついてくる照史はホンマにワンコみたいやった。笑
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うぇすと(プロフ) - さきさん» 返信不要とありますが、とても嬉しかったのでお返事しちゃいました。お待たせしすぎている状態ですが、まだ書いていきたいなと思っているので力になりました！ありがとうございます。 (2022年7月10日 16時) (
レス) @page46 id: b247c4ea1c (このIDを非表示/違反報告)
さき - とっても好きなお話で何度も何度も読んでます！ 催促とかそういうわけではなく、純粋に大好きだとお伝えしたくてコメントしました。返信不要です。陰ながら応援しています！ (2022年6月2日 21時) (レス) id: f30ae583f2 (このIDを非表示/違反報告)
うぇすと(プロフ) - Iさん» コメントありがとうございます。お待たせしてばかりで申し訳ありませんが、これからもどうぞよろしくお願いします。 (2022年1月17日 19時) (レス) id: b247c4ea1c (このIDを非表示/違反報告)
うぇすと(プロフ) - 向日葵さん» コメントありがとうございます。ちゃんと読み手に伝わっているのか常々不安だったのでそう言っていただけて嬉しいです。双子役なんて他グループをみても滅多にあることじゃないので幸せを噛み締めています。笑 (2022年1月17日 19時) (レス) id: b247c4ea1c (このIDを非表示/違反報告)
I - 更新してくださり、ありがとうございます。続きも楽しみにしています。 (2022年1月16日 23時) (レス) @page30 id: ab1f63e7dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うぇすと
| 作成日時：2021年10月30日 0時
