#21 ページ21
side淳太
身体を順番に洗って、3人でぎゅうぎゅうになって湯船に浸かる。
流星の身体の傷を見やって眉毛下がりっぱなしののんちゃんは恐る恐る流星に話しかけた。
望｢……誰に、やられたん。｣
ストレートな言い方に俺の方がドキリとする。
淳｢流星、無理に話さんでええからな。｣
思い出して不安定にならんかなって、やんわりフォローを入れたけど、流星は口を開いてくれた。
流｢………オカン。
いっつも怒ってから…。
でも、りゅうはいらん子やから、しかたないの。｣
流星は迷いなく言い切った。
まるで当たり前の事実とでもいうように。
淳｢流星。流星はいらん子なんかやないよ。
俺ものんちゃんも、照史も�陲舛磴鵑癲�
神ちゃんもシゲも。
みーんな流星のこと大好きで大切なんやで。｣
そんな悲しいこと言わんといてほしくて思わず口を挟む。
流星はほわりと少し寂しそうに笑った。
流｢……今は、わかってる。
みんな大切にしてくれてること。
………でも、オカンにとってはいらん子やったのはホンマやから。｣
こんな酷い目に合っても、
悪夢になるほど怖くて堪らなくても、
それでもこの子は母親を嫌いにはなれへんかったんや。
愛されたかったんや。
流｢…だってな、“お前なんか産まんかったらよかった”ってオカンずっと言うてたもん。
…りゅうは、にいにと違って悪い子やったから、｣
湯船にぽたぽたと水滴が落ちる。
俯いた流星の髪の毛から水が垂れてるだけやのに、泣いてるみたいで堪らん気持ちになった。
柔らかい幼い心を滅多刺しにした仕打ちは今も流星に刺さったまま痛み続けてる。
なんて声をかければいいのか逡巡していると、
望｢ぼくも……オトンとオカン怒らせてばっかりやったで。｣
のんちゃんが湯船の中で流星の手を握って言葉を紡ぎ始めた。
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うぇすと(プロフ) - さきさん» 返信不要とありますが、とても嬉しかったのでお返事しちゃいました。お待たせしすぎている状態ですが、まだ書いていきたいなと思っているので力になりました！ありがとうございます。 (2022年7月10日 16時) (
レス) @page46 id: b247c4ea1c (このIDを非表示/違反報告)
さき - とっても好きなお話で何度も何度も読んでます！ 催促とかそういうわけではなく、純粋に大好きだとお伝えしたくてコメントしました。返信不要です。陰ながら応援しています！ (2022年6月2日 21時) (レス) id: f30ae583f2 (このIDを非表示/違反報告)
うぇすと(プロフ) - Iさん» コメントありがとうございます。お待たせしてばかりで申し訳ありませんが、これからもどうぞよろしくお願いします。 (2022年1月17日 19時) (レス) id: b247c4ea1c (このIDを非表示/違反報告)
うぇすと(プロフ) - 向日葵さん» コメントありがとうございます。ちゃんと読み手に伝わっているのか常々不安だったのでそう言っていただけて嬉しいです。双子役なんて他グループをみても滅多にあることじゃないので幸せを噛み締めています。笑 (2022年1月17日 19時) (レス) id: b247c4ea1c (このIDを非表示/違反報告)
I - 更新してくださり、ありがとうございます。続きも楽しみにしています。 (2022年1月16日 23時) (レス) @page30 id: ab1f63e7dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うぇすと
| 作成日時：2021年10月30日 0時
