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side照史
流星はんー、と少し考えてから口を開いた。
流「……望とサッカーするの楽しい。
あと……時々、しげもやる」
照「しげ?友達か?」
流「虹色の家の人……大人やけど、友達みたい。」
言葉を一生懸命組み立てて話してくれる流星。
相槌を打ちながら聞いていると、話したいことが次々湧き出てきたのか話が止まらへん。
この子、口調はゆったりやけど実はお喋りなんかも。
布団に入った時に無意識やろうけど強ばってた流星の身体は
話すことに夢中になるうちに力が抜けてきた。
流「……そんでな、しげ、神ちゃんには、イタズラせえへんの」
照「それは神ちゃん?にちょっとビビってるんちゃう?笑」
流「…神ちゃん、優しいよ」
流星の話に出てくる人達はみんな個性豊かで、流星のことを大事にしてくれてるのが伝わってくる。
流「でもな、神ちゃん、サッカーはあんまり上手くなくて……変なとこにな、蹴るねん…ふふ、」
流星も出来事を思い浮かべながら口元を緩ませてた。
思い出し笑いできるって、めちゃくちゃ幸せなことやと思う。
こんなに穏やかな気持ちで過ごす夜は久しぶりやった。
夜って漠然と不安な気持ちや寂しい気持ちになるから嫌いやけど、
でも俺らにとってオカンを気にせずにいられた唯一の時間でもあって。
流星と一緒に過ごせた貴重な時間。
あの頃はむしろ夜を心待ちにしてたのを思い出す。
流「……にいにの話も、聞きたい」
照「俺?じゃあ何から話そうかなぁ。」
眠れない夜は長いけど、2人で過ごす夜はきっとあっという間や。
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舞姫(プロフ) - そうなんですね!主様のペースで頑張ってください!流星くんが兄ちゃんに再会するところ楽しみにしています! (2021年9月19日 13時) (レス) id: bccfa4895b (このIDを非表示/違反報告)
うぇすと(プロフ) - 舞姫さん» ありがとうございます!私生活が少し忙しくて更新滞っていますが、頑張ります! (2021年9月19日 11時) (レス) id: b247c4ea1c (このIDを非表示/違反報告)
舞姫(プロフ) - 兄と弟めちゃくちゃ感動します!面白くて大好きです!更新待ってます! (2021年9月18日 20時) (レス) id: bccfa4895b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うぇすと | 作成日時:2021年9月8日 19時