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side智洋



智「そろそろお昼ご飯食べよっか?」



虹色の家には食堂があって、その場で食べるも良し部屋に持ち帰るも良し。



望「……あ、ハンバーグや!」



智「のんちゃんお箸の使い方上手やねぇ。」



望「いっぱい、練習したから」



虹色の家では躾不足で箸を使うのが苦手な子も多いけど、のんちゃんはお手本のように綺麗な持ち方。



そう言えば淳太もそうやな。



良くも悪くも徹底した教育が施されてるのがわかる。



智「ちょっと待っててな。」



のんちゃんが1人で食べ始めたのを確認して少し席を立った。



そろそろあの子の様子を見に行かんと。



向かったのは流星の部屋。



智「……あれ、起きてるやん」



あの後、外が明るくなった頃ようやく意識を失うように眠った流星は


ベッドの上で座ってぽやぽや夢と現実の狭間を行き交ってた。



智「流星、おはよう。」



流「……おはよ」



夜通し泣いて、にいにのこと呼び続けてたから声が枯れてもうてる。



身支度を整えさせると流星はようやく目が覚めてきたみたいで、



時計に目をやり今日も学校へ行けなかったことに少し落胆。



焦りに繋がらないように俺は何も言及しない。



智「何か食べられそう?」



流「ん、おなかへった」



食欲はあるらしい流星の手を引いて食堂へ戻る。



泣くのは体力を消耗するからいつにも増してのんびりペースや。



望「……あ、」



食堂でお利口にご飯を食べてたのんちゃんが流星の姿をみつけて反応した。



流星の定位置の席はちょうどのんちゃんの真正面。



取り置いてた朝食を流星の目の前に用意すると



のんちゃんとは対照的に、迷いなくスプーンとフォークを手に取った。



こうして出した料理が自分のものや、って当たり前に受け入れられるようになるまで大変やったなぁ。



当時は手のつけられてない料理は食べたらあかんって思い込んでて。



床で食べさせられてたから、椅子に座ると怒られるんじゃないかって怖がってたし



何でも手掴みやったし、毎食格闘の日々やった。



お箸は今も練習中。でも掴めへんうちに食欲なくなる方があかんから焦らせない。



のんちゃんは流星が気になるみたいでチラチラ見てるけど


流星は我関せずマイペースにスプーンを口に運んでいく。


ゆっくり咀嚼する流星を見るだけで毎回ちょっと涙でそうになるねんな。


先に食べ終わったのんちゃんはそのまま座って流星が食べるのを眺めてた。

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設定タグ:ジャニーズWEST , 小瀧望 , 藤井流星   
作品ジャンル:タレント
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舞姫(プロフ) - そうなんですね!主様のペースで頑張ってください!流星くんが兄ちゃんに再会するところ楽しみにしています! (2021年9月19日 13時) (レス) id: bccfa4895b (このIDを非表示/違反報告)
うぇすと(プロフ) - 舞姫さん» ありがとうございます!私生活が少し忙しくて更新滞っていますが、頑張ります! (2021年9月19日 11時) (レス) id: b247c4ea1c (このIDを非表示/違反報告)
舞姫(プロフ) - 兄と弟めちゃくちゃ感動します!面白くて大好きです!更新待ってます! (2021年9月18日 20時) (レス) id: bccfa4895b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うぇすと | 作成日時:2021年9月8日 19時

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