頭痛４ ページ34
side中間
今日は早く着いたなぁ、と思いながら楽屋に入ると
机で突っ伏してるのんちゃんを発見。
朝早く来て台詞覚えてたんやろう。
寝てるんかな？と覗き込むと、嫌な汗かいて苦しそうな表情が浮かんでいた。
中「のんちゃん、どした？具合悪い？」
肩を揺すると、力なく手で払われる。
小「頭痛いっ、揺するん、やめて…」
中「あ、ごめん…頭痛？寝不足かな…」
よく見ると目の下に隈出来てもうてるし…。
小「うぅ……」
痛みに耐えるように頭抱えて縮こまったのんちゃんの背中が、ひどく強ばってみえて、不意に肩の方を触ってびっくり。
岩のようにガチガチに凝り固まってて、そりゃ血流も悪いし頭も痛なるよ。
中「のんちゃん、これアカンわ。そこのソファに寝っ転がって。」
小「動いたら痛いぃ…っ…」
中「一瞬やから、頑張ってっ」
半ば無理やり腕を引っ張ると、ふらついてそのままソファに倒れ込んだ。
小「待っ…うぅ、何すんねん…っ…」
痛みに涙目になっちゃったのは申し訳ないけど、脱力したでっかいのんちゃんを1人で抱えられへんし、堪忍な。
うつ伏せになってるのんちゃんに跨って、そっとマッサージを始める。
ぐりぐり、と指を動かすとゴリゴリとした感触が返ってくる。
マジで肩えげつない。石詰めたんちゃう？て感じ。
そんだけ頑張ってたってことやろうけどな。
小「ぇっ、何……」
戸惑ってたのんちゃんやけど、そっと解すように指圧していると、次第に気持ちよさそうに身体の力を抜いた。
肩だけでなく、背中も、首も、入念に揉んでいるうちに、少しずつ血色もよくなってくる。
小「ん……も、ちょっと、強く……」
一丁前にオーダーしてくるやん(笑)
小「ん、ふぅ……ぁ、そこっ……もっと…」
中「変な声出すな(笑)」
こうしてしばらく俺はマッサージ師に徹してたんやけど、気がついたらすーすーと寝息が聞こえ始めた。
口開けて間抜けな末っ子の寝顔。
少しでも隈が取れればええなぁ、と目元を指の腹で撫でる。
頑張るのはええけど、たまには休息も必要やで。
Fin.
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うぇすと(プロフ) - 望都さん» ありがとうございます！ムラがありすぎて自分でも嫌になるんですが^^;できる時にポツポツ更新していきます！ (2020年12月6日 17時) (
レス) id: b247c4ea1c (このIDを非表示/違反報告)
望都(プロフ) - 更新ありがとうございます！作者様の書くお話が大好きなので、気長に更新待ってます(^^) (2020年12月5日 6時) (レス) id: 038a18eec7 (このIDを非表示/違反報告)
うぇすと(プロフ) - JWさん» すみません、気が向いた時にしか書けそうにないので、更新はいつになるかわからないです (2020年12月5日 1時) (レス) id: b247c4ea1c (このIDを非表示/違反報告)
JW(プロフ) - いつ更新しますか？ (2020年9月21日 0時) (レス) id: 2da66f80ed (このIDを非表示/違反報告)
うぇすと(プロフ) - 弥生さん» ありがとうございます！気まぐれ更新ですがよろしくお願いします！ (2020年7月9日 1時) (レス) id: 7db8e7d7c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うぇすと
| 作成日時：2019年8月27日 2時
