ある日の不調な小瀧さん

熱風邪3 ページ4

side藤井



藤「望？」







今日は収録中発言も少なくて大人しかった望。



他のメンバーも気づいてたけど、ドラマで疲れてんのかな、って思ってた。



試食のためにスタジオ前方に皆で集まるタイミングで、なかなか立ち上がらへん望が目に入った。



どうしたんやろ？って眺めてたら、ふらふらと立ち上がるや否や大きく身体がぐらついて



慌てて駆け寄って、床に倒れる前に身体を受け止めた。



藤「おい、どうしたん…って、身体熱っ…！」



衣装越しでも伝わる尋常じゃない身体の熱さ。



背中は汗でびしょびしょになってる。



桐「あかん意識飛んでるわ。とりあえず楽屋運ぶで！」



中「すみません一旦カメラ止めてください！」



重「なんか冷やせるもん取ってくるな！」



当然収録は中断。異変に気づいた他のメンバーも集まってきて、言葉を交わさずとも各々が動き出す。



俺と照史で意識をなくしてる望を楽屋のソファに寝かせる。



濱ちゃんが差し込んだ体温計は39度超えのとんでもない数値を叩き出した。



神「やっぱ体調悪かったんや…始まる前から元気なかったもんな。」



乱れた息を苦しげに吐いてる望の姿に、もっと早く気づいてやれんくてごめんな、という気持ちが込み上げる。



変なとこ強がりやからコイツ……昔からそんなこと分かってたのに。

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