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第26匹 燃え尽き残る灰のようだ ページ33

終わっちゃった。
放心状態だった。
でもね、不思議と絶望感っていうのは無かったんだ。
周りは暗かったのかもしれないし、そうでなかったかもしれない。分からない。
「…」
「負けちゃったか〜。結構自信あったんだけど」
…やっぱり悔しい。負けたなんてヤダ。
軽薄にしてみても、やっぱり悔しい。
「えっ」
誰かが手を引いた。


「お疲れ様、A」
ああ、成龍か。
「…ごめん。負けちゃった」
ちゅっ。
唇と唇が重なっ__?
「ご褒美だ」
顔が熱くなるのが自分でも分かる。
「いいプレーだった」
ねぇ、成龍
「サッカーって、ホントに楽しいんだね」
彼は嬉しそうに、少しだけ寂しそうに(・・・・・)微笑んだ。


成龍は監督に呼ばれて行った。
「おい、羊本」
「ん、何?」
「…今まで、すまん。疑って。王帝にいたからって嫌悪して」
お前は仲間だ。
「ううん、別に」
「んで、私だけ名前で呼ぶんだね」
「はぁっ!?名前を覚えたからだ!」
「そう〜?」
おちょくられる顔がなんか面白い。
「…おい、日曜空いてるか」
真剣な顔になって言ってくれたけど、男の人とはちょっと。
「ごめんね、その日は「病院に来い」
「見せたいもんがある」
あっ。
悟った。
それは約束を破ってでも行かなきゃいけないものなんだと感じた。
絶対に行かなきゃいけないこと。
言葉にはしてないけど強くそう察した。

「分かった。いいよ」


「これが星章のAちゃん?」
血と感情が通ったサッカー選手。
それ(・・)はか弱い愛らしさなんて無いような姿だった。
視界の端に入った西蔭はスマホを確認していた。
「竹見が問題を起こしたようです。自分は」
「そっちは頼んだよ。大丈夫、彼女に手は出さないからね」
「…失礼します」
さてと、稲森くんとか灰崎くんにヒーローインタビューでも____あれ
目が 眩 む



「大丈夫ですか!?」
…君は、どうして
「あなた…野坂くん?」
「君は…雷門のマネージャーの子…だよね」
「具合が悪いの?すぐに救急車を」
どうして助ける?
「いや、大丈夫。少し目眩がしただけだよ。ありがとう」
「本当に?」
大丈夫だから。本当に
「大丈夫。君、名前は?」
「杏奈…神門杏奈」
「そう、いい名前だね。覚えておくよ…じゃあ」
今すぐにでも立ち去りたかった。
あれに触れてしまってはいけないような気がしたから。何か物音がしたけれど気にも止めないで足を出口へ向けた。

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今日のヤンデレアイテム☆←

たまたま落ちてた鉄パイプ


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設定タグ:イナズマイレブンアレスの天秤 , 星章学園 , ヤンデレ   
作品ジャンル:アニメ
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米野花子(プロフ) - リオンさん» 大歓迎です!ありがとうございます! (2019年1月7日 0時) (レス) id: 9d38e75142 (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 米野花子さん» あの… お友達になりませんんか? (2019年1月6日 22時) (レス) id: ab50be175b (このIDを非表示/違反報告)
米野花子(プロフ) - リオンさん» ありがとうございます!ヤンデレっていいですよね! (2019年1月4日 12時) (レス) id: 9d38e75142 (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 米野花子さん» ヤンデレ最高です!! いつも見ています! これからも頑張って下さい! (2019年1月4日 11時) (レス) id: ab50be175b (このIDを非表示/違反報告)
米野花子(プロフ) - 青い闇の力さん» コメントありがとうございます!このような応援が私のモチベーションです!更新はあまり早くないですが続きを作って参ります! (2019年1月3日 23時) (レス) id: 9d38e75142 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:米野花子 | 作成日時:2018年10月14日 1時

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