第18匹 切った毒針は大きい ページ25
「瑛士、これはどういうことなんだ」
テーブルに置かれた写真の束。
正面を向いて認めた父の顔。
保身に走る目ってこれのことを言うんだな…
ドン!
「おい!質問に答えんか!」
テーブルを拳で殴る。
年甲斐も無く切れちゃってさ、ここの空気の振動がすごいぜ。
奥にいるあんたの嫁もビビってるぞ。
…俺は正直に言えばいいんだ。
羊本Aへの純愛を告白すればいいのだ。
にゃーに、簡単なことだろ?
「何か悪い?」
「正直に言いまーす、俺は
でも何も知らなかったんでー
家も特定しました。彼氏も知ってます。
っていうかどこに
ああ羊本の顔が見たいなぁ!今すぐ羊本の
「ふざけるな!!」
はあ?
「愛だ?そんな陳腐な言葉で自分を正当化するな!お前がやったのは
お前は…佐曽塚建設の社長の長男、跡継ぎなんだぞ!こんなことが警察に、いや世間に知られては…!お前は会社を潰す気か!!」
喉が張り裂けるように叫ぶ父は、奥で蔑む視線を送る母は、不快以外の何でもねぇ。
知らねぇよ。
一転、父はやけに穏やかな微笑みを貼り付けて提案する。
「なあ、またちゃんと中学生してくれないか?幸い先方は転校さえしてくれば訴えないと言っている。星章を去ることになるがお前はもっと上の学校に行けるんだ。時期が経てばお前はお咎めなし。ちゃんと次期社長に就ける。
ちゃんと___元に戻れる。」
ドン!
「何がちゃんと戻れるだぁ?俺が狂ってるみたいに言いやがって!
転校?そんなの認めねぇよ!」
ぴくり
「もういい。お前にチャンスは無い。
…後輩が北海道で不動産の売買をやっててな、山麓の村に空き家がたまたまあるんだ。そこは中学校も近いし隣町に全寮制の高校があるんだ。いい条件だと思わないか?
…お前は、そこに住むんだ。」
気づいた時には父親の胸ぐらを掴みに飛びかかった後だった。
「さっきから意味不なんだよ!」
「まあこれは絶縁だ」
それでも父は表情筋一つも動かさずにいた。
「てめぇふざけてんのか⁈何が絶縁だ!こんなの幽閉だろ!
大体俺以外に跡継ぎはいない!」
…はああ。
跡継ぎ?
それがどうした?
今日のヤンデレアイテム☆←
たまたま落ちてた鉄パイプ
26人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
米野花子(プロフ) - リオンさん» 大歓迎です!ありがとうございます! (2019年1月7日 0時) (レス) id: 9d38e75142 (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 米野花子さん» あの… お友達になりませんんか? (2019年1月6日 22時) (レス) id: ab50be175b (このIDを非表示/違反報告)
米野花子(プロフ) - リオンさん» ありがとうございます!ヤンデレっていいですよね! (2019年1月4日 12時) (レス) id: 9d38e75142 (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 米野花子さん» ヤンデレ最高です!! いつも見ています! これからも頑張って下さい! (2019年1月4日 11時) (レス) id: ab50be175b (このIDを非表示/違反報告)
米野花子(プロフ) - 青い闇の力さん» コメントありがとうございます!このような応援が私のモチベーションです!更新はあまり早くないですが続きを作って参ります! (2019年1月3日 23時) (レス) id: 9d38e75142 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:米野花子 | 作成日時:2018年10月14日 1時