第16匹 這い寄るサソリ ページ23
「欠席は＿＿羊本だけだな。授業始めるぞー」
「羊本さん、どうしたんでしょう」
「病気とかじゃないの？」
今日で5日目。
羊本が俺の視界から消えた。
何で休んでいるのか女子に訊いてみても分からない。そもそも連絡先も知らないという。
キャプテンに訊く…ムリ。
「…意味不」
教壇から見えないようにスマホを開く。
あの写真。
バールを携え立つキャプテン。
地面に横たわる羊本。
＿＿頭を抱え倒れこむ野坂悠馬。
野坂悠馬も一枚噛んでいる？羊本と関係があった？
キャプテンが野坂を殴った？
なぜ住所を隠す？
羊本A、お前はどこにいる？
部活が終わると同時に学校を出る。
ほんとは隣にいるはずの紫狐はいない。
「どうすっかなー。ゲーセンでも行くか」
そんなことを言っていた自分を今は責めたい。
絶対、行くべきではなかったんだ。
途中俺は派手派手しい紅色の軽を見かけた。
その運転手に見覚えがあった。
ついさっきまで会ったような。
「キャプテン？えっなんで…っ女？」
そして俺は戦慄した。
助手席にいる少女。
俺に限って
だからこそあんな最悪な結果を生んでしまったのだろう。
目を疑う。
この視覚器官を全否定する。
それでも、見えたものは変わらなかった。
「羊本…！」
俺はとにかくあの車を追いかけた。
15分後に着いた。
コンクリートの城壁を角から眺めた。
ここに羊本がいる、その事実だけで心が躍った。
やっと見つけた！
今すぐにでも元気のない羊本のもとへ行きたい。
でもダメだ、水神矢姉がいる。
だから俺はここで見ているだけなのだ。
ずっと、恋人にはなれない。
奪いたい。
けどそれも駄目かもな。
愛してる。
だけど、だから。
ここで見ているのは別にいいよな？
「おい」
その声の主はすぐに分かった。
目に映ったのはナイフのかかった俺の首だった。
ナイフは所々赤く染まっていた。
「
「佐曽塚には言われたくないな」
少々怒りがこもっているがいつもの口調のはずだ。
「毎日毎日誰かに付きまとわれてるってAが言ったんだ。家までつける奴らは処理していたがな。
お前だったんだな」
「羊本、何で休んでるんだ？」
ナイフの刃が傾く。
「ストー カーのお前に選択肢は無い。付きまといの写真を家に送った。転校しろ」
今日のヤンデレアイテム☆←
たまたま落ちてた鉄パイプ
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米野花子(プロフ) - リオンさん» 大歓迎です！ありがとうございます！ (2019年1月7日 0時) (
レス) id: 9d38e75142 (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 米野花子さん» あの… お友達になりませんんか？ (2019年1月6日 22時) (レス) id: ab50be175b (このIDを非表示/違反報告)
米野花子(プロフ) - リオンさん» ありがとうございます！ヤンデレっていいですよね！ (2019年1月4日 12時) (レス) id: 9d38e75142 (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 米野花子さん» ヤンデレ最高です！！ いつも見ています！ これからも頑張って下さい！ (2019年1月4日 11時) (レス) id: ab50be175b (このIDを非表示/違反報告)
米野花子(プロフ) - 青い闇の力さん» コメントありがとうございます！このような応援が私のモチベーションです！更新はあまり早くないですが続きを作って参ります！ (2019年1月3日 23時) (レス) id: 9d38e75142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：米野花子 | 作成日時：2018年10月14日 1時
