第13匹 蛇蝎の如く ページ20
_＿あーあ、逃げられちゃった。
頭をボリボリ掻きながら折緒のもとへ戻る
「帰ろうぜ」
「…おう」
「なんか腹減ったわ。コンビニ寄ろうぜ」
「オッケ」
俺達は特に話すこともなくコンビニまで歩いた。
話しかける雰囲気にもなれなかった。
あんまり時間をかけないで買って出た。
「お前羊本のこと好きだろ」
「っ、」
缶コーヒーを開けた折緒に突然訊かれた。
「…突然どうした」
「佐曽塚は女コロコロ変える女たらしじゃん」
「それ酷くね？」
「おう。お前は酷い男だった。どの女も最初から本気じゃなかった。」
ごくりとコーヒーを飲んだ。
「でも今は違う。お前から話しかけて遊びに誘ってさ。俺だって初めて羊本の顔見た時こいつ美少女だって思ったよ。お前もそんぐらいなのかと思って、決めつけてたけど。
本命なんてな。」
「…そうだ。図星だ」
確かに俺は女の子を取っ替え引っ替えしてたぜ。
だけど、本命はいなかった。
羊本だけだった。
羊本は俺の本当の初恋の人なんだ。
折緒は次ぐ
「俺は正直に言ってお前を純粋に応援したい。
でも
羊本はキャプテンとできてる。っていうか今考えると予兆はあっただろ。羊本だけ名前で呼んでな、しかも羊本も羊本で好きオーラ隠さないもんな。確定してんだろ。
…だから忠告する。羊本は諦めろ」
プチっ
「…テメェ、その口塞げ」
俺は折緒の胸ぐらを掴んだ。
「何が諦めろだァ？お前いい加減にしろよ」
ふざけんな。
「俺は羊本が好きだ。それがどうした？他人が誰好きになろうが関係ねぇよな？お前何様だよ」
掴む力が強くなる。
「愛してるならなんでもいいだろ。羊本が俺のことが好きじゃないなら振り向かせればいい！水神矢が羊本と付き合ってんなら奪えばいい！水神矢より俺の方が羊本を愛してるんだよ！」
「羊本のことをずっと見ているのも！考えてるのも！全部俺が一番なんだ！」
バシャッ！
足下に空き缶が転がる。
褐色の水が髪の間を伝ってポタポタ落ちる。
「気持ち悪っ」
折緒が俺を見る目。愚か者を蔑む目が憎悪に染まる。
お前を思ってなんだがな。
そう聞こえた気がした。
「ああそうかよ！そしたらフラれてしまえ！
羊本のストーキング野郎が！」
そういうと折緒は走り去った。
何かを失ってしまったのかもしれない、俺は思った。
1人で歩く。その最中だった。
パシャ
画面を覗き込む。
「これ、どういうことだぁ？」
今日のヤンデレアイテム☆←
たまたま落ちてた鉄パイプ
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米野花子(プロフ) - リオンさん» 大歓迎です！ありがとうございます！ (2019年1月7日 0時) (
レス) id: 9d38e75142 (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 米野花子さん» あの… お友達になりませんんか？ (2019年1月6日 22時) (レス) id: ab50be175b (このIDを非表示/違反報告)
米野花子(プロフ) - リオンさん» ありがとうございます！ヤンデレっていいですよね！ (2019年1月4日 12時) (レス) id: 9d38e75142 (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 米野花子さん» ヤンデレ最高です！！ いつも見ています！ これからも頑張って下さい！ (2019年1月4日 11時) (レス) id: ab50be175b (このIDを非表示/違反報告)
米野花子(プロフ) - 青い闇の力さん» コメントありがとうございます！このような応援が私のモチベーションです！更新はあまり早くないですが続きを作って参ります！ (2019年1月3日 23時) (レス) id: 9d38e75142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：米野花子 | 作成日時：2018年10月14日 1時
