第12匹 皇帝の子羊 ページ19
「まだ見つからないのか？もう一か月だぞ？ハア…もういい。出ていけ。」
そう言うと黒服はずるずる引きずられる。
全く。大人は無能しかいないのか
「野坂さん」
隣の西蔭は相変わらず立っている。
「…西蔭、学校が分かっているのに住所が分からないっていうのはどういうことだと思う？」
「…やはり隠蔽工作をしているからだと思います。それも高等な」
西蔭らしい発想だね
「そう。だが僕は…知られる前に手を下しているからと考える。」
「…ということはつまり」
「冗談さ」
＿ねぇ悠馬くん。私達ずっと一緒だよね？＿
＿A、どうしてそんなこと言うの？＿
＿私は悠馬くんのことが大好きだよ。だけど、それだけじゃ駄目な気がするの。一緒にいてはいけない気がするの。だから行かないと。
さようなら＿
＿！A行かないで！ねぇ！＿
っ！
気分の悪い夢を見た。否、これは事実か？
Aが僕から離れていく。そんな幻想だ。
しかし再び目を閉じてみるも中々寝付けない。
薬はもう切れたし…やはりあれか。
思い立ったが吉日、タンスを避ける。すると床に鉄板が現れるので鍵を刺して開ける。はしごになっているのを懐中電灯で照らしつつ降りる。地下に着いたら道を歩く。そして扉が現れる。
ガチャッ
鉄製扉が軋む。そこは…Aの部屋だった。
中央の柱の周りには首輪や足枷が散乱して長い鎖がジャラジャラ鳴る。
角には僕が買ってあげた服が少し白い汚れがついてるけど折り畳まれている。燭台の蝋燭は一ヶ月前から変わらない。食器もトレイもそのままだ。奥のトイレも変わってない。床は少し冷たいが白と赤、水の染みが柱の周りに局在している。
僕はここでAを監 禁していた。
最初は一日中、最近は練習後に自分から入るようになった。ここに入れ始めた時は眠らせないと暴れてしまった。だから鎖に繋いだ。そしてずっと僕がついた。耳元で囁くんだ。
「Aは野坂悠馬だけが好き」
そのままキスして押し倒すことがほとんどだ。じっくり体に僕が好きだと教え込むために。
最近は朝昼晩は他と同じように過ごす。だけど夜はこの部屋で僕と2人きりだ。その頃には僕しか見えなくなっていた。
そっと首輪に触れる。
今、僕のAは誰かに攫われてしまった。
僕が好きなA
僕しかいらないA
僕だけのA
Aは損なわれてしまった。
Aはどこだ？Aを奪ったのは誰だ？
「…許さない」
今日のヤンデレアイテム☆←
たまたま落ちてた鉄パイプ
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米野花子(プロフ) - リオンさん» 大歓迎です！ありがとうございます！ (2019年1月7日 0時) (
レス) id: 9d38e75142 (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 米野花子さん» あの… お友達になりませんんか？ (2019年1月6日 22時) (レス) id: ab50be175b (このIDを非表示/違反報告)
米野花子(プロフ) - リオンさん» ありがとうございます！ヤンデレっていいですよね！ (2019年1月4日 12時) (レス) id: 9d38e75142 (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 米野花子さん» ヤンデレ最高です！！ いつも見ています！ これからも頑張って下さい！ (2019年1月4日 11時) (レス) id: ab50be175b (このIDを非表示/違反報告)
米野花子(プロフ) - 青い闇の力さん» コメントありがとうございます！このような応援が私のモチベーションです！更新はあまり早くないですが続きを作って参ります！ (2019年1月3日 23時) (レス) id: 9d38e75142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：米野花子 | 作成日時：2018年10月14日 1時
