episode06 ページ7
峰ヶ山の手前＿＿＿＿
山に向けて加速し始める選手たち…
そして先頭を引いていたスプリンターは足を弛める頃……
『迅先輩とはじめ見っけ！』
「「……ゲ」」
ちょっと酷くない？？？？？
いつも通りか…
言ってて虚しいけど。
「A、1人で海風どうしたんだ……
しかもその速度で……」
『あぁ、普段の私には無い重さのおかげであまり影響を受けずに済みました！
……てそうですよこれから山に入るのであげます！』
2人にそれぞれ専用のボトルを2本ずつ手渡す。
『いや〜山に入る前に追いつけて良かったです！
だいぶ軽くなった！』
「にしても…Aよく持ってこげるな…
6人分×2本だろ？」
なんで6人分なんだろう……
真護先輩、祐介先輩、迅先輩に、純太とはじめ！
ちゃんと5人分持ったんだけどな……
「……Aの分、忘れてる…」
あ……
自分の分忘れた！！！！！！！！！！
「これ……」
はじめが自分のボトルを手渡ししてくれる。
優しい……
でもそれじゃはじめの分が無くなっちゃう
『それ、はじめの筋肉量と運動傾向に合わせた濃度で作ってるからはじめが飲んでほしいな！』
「どうりで俺好みの濃さだと思ったら…ンなスゲェことしてたのか……」
『まあまあとりあえず私が引くんで、さっさと3人に追いつきましょ！！！！！！！！』
「仕方ねぇ……十分休めたし頼むわ！！」
「……A、よろしく」
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作者名：nyanko | 作成日時：2023年1月3日 21時
