episode05 ページ6
当たり前だ、とでも言うかのように公貴は自転車を差し出す。
『ン、ありがとサン。
ちょっくら追いかけることにするヨ。』
挫折した私たち。
それが共通点でもあったわたしたち。
半年間、2人でチャリには乗らずに築いてきた絆……
公貴、ちょっくら先に克服してくるよ…
『5人分×2本持った!
行ってきます!』
「おう、行ってらっしゃい」
肩がすごく重い…
でも、心地よい重み…
この時点で9分……差。
彼らはどこまでいるだろうか…
女子が男子に追いつく可能性があるとすれば山……
なぜなら体重が軽いから。
けど追いつくことは無いに等しい
可能性があるとすれば山が不得意なスプリンターなら……
というのが本来だが部員が全員スプリンターという訳でもない。
ま、追いつかないなんて私のプライドが許さない。
『私はッ!!!
元チームSSランキング1位常連なんだヨッ!!!!!』
これを言ったと同時にギアをあげ、力いっぱい踏み込む。
重いボトル類のおかげで平坦が速い!
……ねぇ、眼鏡の少年…
ハイケイデンスは昔から私の専売特許なの
君よりすごい快進撃……してやるんだから!!!
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作者名:nyanko | 作成日時:2023年1月3日 21時