episode02 ページ3
最初、いや……
インターハイの後、声を掛けるのを純太と一に反対されてた。
そして本人にも……
でも私はマネージャーとしているわけだし、
辞めて欲しくないから……声をかけ続ける。
私はこんな形でも、日常として声を掛けることができて嬉しいんだよ。
怪我した人に寄り添える人になりたいから……
『あ、公貴ァ！
ひとつ、聞きたいことがあるんだけどヨ、』
先輩のロードを整備している公貴に話しかける。
「A、どうかしたか？」
『いや、もう乗らなくなって1年経つからサ、
点検したいんだよネ。
けど1人じゃ不安だから一緒に点検して欲しくて。』
「1年生レースの日には寒咲さんも来てくれると思うが…」
『ヤ、寒咲サンは申し訳ネェから…』
バイトで点検類はひと通りできるようになってるはずだけど、
今日の部活中に自分が出来てるか、
公貴に見てもらおうと思い声を掛けた。
「Aらしいな、わかったよ。」
公貴は笑って了承してくれた。
『ン、ありがとネ』
て……ありゃなんだ？？
『ね！ねえ！！あれ！なあに！！！！！』
指さして純太達に話しかける
私達でもないのに裏門で自転車を漕いでる人影が……
1人はロード…もう1人は……ママチャリ！？
「あぁ、ロードに乗ってる方は今泉俊輔…
新入部員だ。」
答えてくれたのは真護パイセン。
私がタメで聞いたやつみたいになっちゃった焦る
『にしても……彼、ダンシングし始めましたね…
ママチャリで本気にさせるもう1人の彼は一体……』
「さぁ……あいつが誰かはわかんないッショ…」
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作者名：nyanko | 作成日時：2023年1月3日 21時
