21話 ページ22
「お前のそのハッキリしない態度が、人を困らせるってこともちょっとは考えなさいよ。」
怒っている…わけでもないし、呆れてる…に近いようなその声色に最初はﾄﾞｷｯとした…けど、
『…その言い方、もしかしてずっとそう思ってた？』
「………まあ、俺にだって思うところはあるよ。」
『……たしかに、私はよく判断を遅らせるし態度が曖昧なのかも。
自分の気持ちや考えがすぐにまとまらないのは事実だね。』
「…でも俺が言ってんのは、多分Aが今考えてるような
ことじゃなくて、」
『…ごめん、それなら早く言って欲しかった。』
「違くて…！
あーもう…そうじゃねぇんだよ…！！」
「どうしたー？なに、お前ら喧嘩か？」
それからはあんまりよく覚えていない。
間に入ってくれたやっくんと海くんを置いて、私は踵を返した。
後ろからは黒尾の呼び止める声がしたけど、振り返らずにただただ歩いた。
なんでこうなったの…黒尾は結局何が言いたかったの…
赤葦くんの話から、どうして黒尾と言い合いになってるのかわかない。
でも、きっと非があるのは私なんだろう。
黒尾は大概のことは怒らないし咎めない。
『………ｸﾞｽｯ』
黒尾なら私の気持ちをわかってくれるって、今まで当たり前に思ってたから
こんなの初めてでどうしたらいいかわからない。
謝らなきゃ…明日の部活の時に謝ろう…
うるさいくらいに鳴り続けるスマホは電源を落として、その日はベッドに籠って、疲れて寝落ちるまで泣いた。
.
……こんなはずじゃなかった。
謝るって決めてたのに、気がついたら黒尾とはもう5日ほど口を聞いていない。
いざ彼の姿が見えると、どうしたらいいかわからなくて口元が震えてしまう。
何か言ったら、また変な風に思われるんじゃないかって考えると、どうしても近づくことができなかった。
前までは当たり前のように横にいた存在が、今はただただ遠い。
それでも部活は部活だから、そこは押し殺して仕事をする、ただ黒尾に用がある時は他の部員を通すけど。
「クロってああ見えてちゃんとガキだし
国語の科目は割と苦手なんだよ。」
『………え、なに急に。』
「不器用で言葉足らずってこと。
クロがごめんね。」
『…いや、悪いのは私だから、多分。』
休憩中、隣に腰掛けてきた研磨の顔は申し訳なさそう。
そして私の言葉に少し顔を顰めた。
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ちゃっぱ(プロフ) - 黒尾ファンさん» あかーしがいいアクセントになって場をかき乱してくれることを祈りましょう…(?)ありがとうございます（ ; ; ）💖 (4月15日 23時) (
レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - ❤❤❤ (4月8日 16時) (レス) id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - 今回、赤葦くんが出てきて、これからどうなるかが、気になりますんで、これからも頑張ってくださいね。続き待ってるんで！！！！！応援してます (4月8日 16時) (レス) id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 黒尾ファンさん» ｸﾛｰさん現実にいて落ちない女なんていないし、ｸﾛｰさん以上にリアコで罪な男いる？って思って私の勝手な妄想で書かせていただいているので、そんな風に言っていただけてとっても嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます🙏✨ (4月2日 13時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - むのこさん» 大好きだなんて…🥹ありがとうございます（ ; ; ）💖 (4月2日 13時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2024年3月25日 16時
