13話 ページ14
「Aはさ、実際黒尾くんのこと好きなの?」
『ゲホッゲホッ!』
急になんてこと聞くんだこの子は…!
お昼にお弁当を食べながら参考書を横に一緒に勉強していたら、友達にそう言われて唐揚げが喉に詰まりそうになった。
『………どうでしょーね、はは。』
「まあ隠したくなる気持ちもわかるよ。
黒尾くん、モテるもんね。」
『私が黒尾のこと好きなの前提だな?その言い方は。』
「あの感じ、黒尾くんもAのこと好きだと思うんだけどな〜」
『なに、あの感じって。』
「黒尾くん、よくAに触るよね。
他の女の子にしてるの見たことないもん。」
『触りやすいんでしょ、女っぽくない私に。』
「なーんでそうなるかね。」
それ以外に考えらんないんだもん。
変に自惚れたくないし。
まあでも、そうね…黒尾は距離が近いと思う。
一定の距離感はわかってる人だからこそ、私には心を許してくれてるんだろうなって思うけど、きっとそれ以上でもそれ以下でもないんだ。
…それに
"お前にその気がねぇなら、多分ないね。"
黒尾が私に対してこういう感じなんだと、この前知ってしまったわけだし。
別に傷ついたりしてない、だって傷つく理由がないし。
「いつまでも自分の気持ちから逃げてちゃダメだからね?」
『…逃げてないもん。』
私はこのままの、今の距離感と温度感でいたいんだ。
ただ今はそれだけで____
「なー多分だけど、さっき黒尾が1組の子に告られててさ
俺めちゃフツーに横通り過ぎちゃって気まずかった…」
「まじ?やっぱアイツモテんねぇ」
「でもOK出したことねぇよな?
好きな子でもいんの?」
「好きな子いるか、部活に専念したいかの2択だろ。
まー黒尾のことだし、好きな子の1人くらいはいるだろうよ。」
「だよなー。
あれでいねぇ方がおかしいよな、もったいねぇ。」
「Aさんは?めっちゃ仲良いよな?」
「案外、まじでただの良き友達だったらするかもよ?」
『……。』
.
「あ、Aそれ持つよ。」
『大丈夫、とらくんに頼むから。』
「そう?」
『犬岡くーん!ちょっと手伝ってもらっていー?』
「オネーサン、俺近くにいますよ?」
『アンタは自分のことに専念しな。』
「あ、ハイ…」
『やっくん、これ一緒に持ってもらってい?』
「おう、任せろ。」
『助かる〜!』
「……。」
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ちゃっぱ(プロフ) - 黒尾ファンさん» あかーしがいいアクセントになって場をかき乱してくれることを祈りましょう…(?)ありがとうございます( ; ; )💖 (4月15日 23時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - ❤❤❤ (4月8日 16時) (レス) id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - 今回、赤葦くんが出てきて、これからどうなるかが、気になりますんで、これからも頑張ってくださいね。続き待ってるんで!!!!!応援してます (4月8日 16時) (レス) id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 黒尾ファンさん» クローさん現実にいて落ちない女なんていないし、クローさん以上にリアコで罪な男いる?って思って私の勝手な妄想で書かせていただいているので、そんな風に言っていただけてとっても嬉しいです( ; ; )ありがとうございます🙏✨ (4月2日 13時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - むのこさん» 大好きだなんて…🥹ありがとうございます( ; ; )💖 (4月2日 13時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃっぱ195 | 作成日時:2024年3月25日 16時