11話 ページ12
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時はあっという間に過ぎて、インターハイ予選
私たちは負けた。
時を同じくして、宮城でも烏野が勝ち上がることはなく、ゴミ捨て場の決戦がインターハイで実現することはなかった。
皆んなの前では少し悔しそうにしつつも平然とし、最後までチームをまとめて会場を後にしようとしていた、その大きな背中に私は思わず声をかけた。
『お疲れ様』
ピタリ
歩みを止め、少しの間のあとこちらを振り返った黒尾の表情を見て、3年前のあの日を思い出した。
県大会準決勝、3セット目
相手に先に20点台に乗られて焦る中、私に上がったボール
打ち切った、決まった
そこで肩を壊した
次に戻ってきた時には、負けていた。
私の引退試合は、そこで幕を閉じた。
「……まだ何も終わってねぇ。」
『うん、そうだね。』
仮に、負けても勝っても、3年生は部に残ると端から決めていた。
黒尾はようやく、心の底から悔しそうな顔で拳をギュッと握り締めて唇を噛む。
皆んなの前ではキャプテンしてなきゃダメだもんね
私よりも頭二つ分ほど高いその頭に手を伸ばしてわしゃわしゃと撫でれば、大人しくされるがままになるのが可愛い、だなんて思ってしまう。
「……ありがと」
『えー？私は何もしてないよ。』
「いっつも支えてくれて、本当にありがとう。」
『こちらこそ、支えさせてくれてありがとうね。』
「…絶対、お前のこと全国に連れて行くから。
そんで、ゴミ捨て場の決戦を実現させてやる。」
撫でていた私の手を取ると、真っ直ぐな瞳でそう言った。
この人なら、このチームなら必ず連れて行ってくれると信じてる。
私が深く頷けば、満足そうに笑ったあと雑に頭を撫で返されるから『おい！崩れる！』なんて怒れば悪びれる様子もなく手を離す。
「オネーサン、持ちますよソレ。」
『いーよいーよ、疲れてるでしょ。』
「たまには格好つけさせてちょーだいな。」
『黒尾は基本いつでもカッコいいけどね。』
「やだ！照れちゃう！！
………惚れんなよ？」
『誰がアンタみたいなトサカベッドに惚れるか。』
「急なディスりっ！！！」
.
……インターハイが終われば、"例のアレ"がやってくるわけで。
「ちょ、やっくんここで使う公式何？」
「だーからそこは…ん？どっちだっけ？」
「それ出ないやつじゃない？」
「あ！Aがウトウトしてる！
起きろー！」
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ちゃっぱ(プロフ) - 黒尾ファンさん» あかーしがいいアクセントになって場をかき乱してくれることを祈りましょう…(?)ありがとうございます（ ; ; ）💖 (4月15日 23時) (
レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - ❤❤❤ (4月8日 16時) (レス) id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - 今回、赤葦くんが出てきて、これからどうなるかが、気になりますんで、これからも頑張ってくださいね。続き待ってるんで！！！！！応援してます (4月8日 16時) (レス) id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 黒尾ファンさん» ｸﾛｰさん現実にいて落ちない女なんていないし、ｸﾛｰさん以上にリアコで罪な男いる？って思って私の勝手な妄想で書かせていただいているので、そんな風に言っていただけてとっても嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます🙏✨ (4月2日 13時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - むのこさん» 大好きだなんて…🥹ありがとうございます（ ; ; ）💖 (4月2日 13時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2024年3月25日 16時
