8話 ページ9
「お前のその鈍さどうにかなんねぇの?」
お店を出て、みんなが私たちの前方をわらわらと歩いて行く中、珍しくその輪の中に混ざらず静かに私の横を歩く五条先輩がそう言った。
『鈍さ…?』
「はぁ…」
『てか、こんな堂々と2人で歩いてちゃマズイですよ。』
「別に普通に喋るくらいは問題ねぇだろ。
それに、アイツらこっちのことなんか気にしてねぇから。」
まあ…あの騒ぎようを見ていたらそんな感じだな…五条先輩がいないのによくあんなに盛り上がれるな…(失礼)
『…あ、そういやさっきの。
手なんか繋いで、バレたらどうすんですか。』
「ぶつかっただけって言えばいいだろ。」
『………隠す気あります?』
「一応」
『一応て…アンタねぇ……』
「俺は別に誰にバレたっていいんだ。
……でも、お前は辛い思いするから、そんだけ。」
『ッ……』
…ほら、この人はなんだかんだでこういう人なんだ。
優しい人
だからこそ、余計に胸が苦しい。
『………五条家の当主の話はどうなったんですか。』
「………。
…何が言いてぇ?」
『っ…もし、五条先輩がこのまま何事もなく当主に就くことになったら、私は…』
「何が起きても起きなくても
俺はお前と別れるつもりはない。」
『……!』
それと同時に手を握られて、下を向いていた顔が必然と彼の方へと向く。
真っ直ぐに前を見る眼差し。
「おーい!2人とも早く〜!!」
「今からボウリング行くことになったんですけど2人も
行きますよね〜?!」
「おー!行く行く!」
『……先輩、』
「お前の気持ちはわかってるつもり。
でもお前にはこの俺がいるから何も心配すんな。」
ニッと悪戯っぽく笑う彼にまた胸が苦しくなる。
ねぇ、五条先輩
……いや、 "悟くん"
私を選んで後悔してないですか____?
「早くしろよー」
「わーったからちょっと待てって!
ほら、下向いてねぇで行くぞ!」
『ちょ…!
…って、あ!手繋いだまま走り出すなバカ…!!」
赤く焼けた夕日が、私たちを焦がしていく
そんな放課後。
"……では、手筈通りに。"
"ええ…神代Aにはこちらへ嫁いでもらいます。
全ては五条家を潰すために__。"
「……チッ。」
「悟?どうかした?」
「…ただの思い出し殺意だわ、気にすんな。」
「え、怖…」
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美悠(プロフ) - ちゃっぱさん» ファンパレのイベントで、まさか超親友の野球が見れると思ってませんでしたwwwwwこの会話してた中でタイムリーすぎます🤣 (4月6日 23時) (レス) id: eb7d094950 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 団体戦野球にしてくれた下々先生には頭上がらんですよね…ありゃ眼福でしたたまらん虎杖よ、もう永遠にスポーツやっててくれ…次は腹チラとかしてくれてええんやで…?(ヨダレ)ブラザーのピンチに駆けつけずいつ来るんだって話だよ東堂コノヤロウ(理不尽) (4月6日 23時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
美悠(プロフ) - ちゃっぱさん» 呪術甲子園見てから、ユニフォーム姿の悠仁のムチムチボディに夢を見続けてます…( ˘ω˘ )筋肉フェチとしては絶対目に焼き付けておきたいですよ( ¯﹀¯ )夢主ちゃん、東堂に不義遊戯してもらって呼び戻しましょう!www (3月26日 22時) (レス) id: eb7d094950 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - ハルスケさん» わわ、!こちらの方まで来てくださったんですね…ありがとうございます( ; ; )とんでもないです…読んでくださる皆様がいてこそ成り立っていますので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです(泣)でもそうですね…その神の称号は一応もらっときますね^ ^(調子乗んな) (3月26日 21時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» ぅゎ、、虎杖悠仁ぜってー将来ショーヘイみてぇな魅惑ボディになるやん…とんでもねぇこと想像させないでくださいよっ!!!!!!(は?)(もっとください)夢手たんどこ行ったの?迷子かな?ん?怖くないから戻っておいでぇ^ ^() (3月26日 21時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃっぱ195 | 作成日時:2023年10月22日 18時