7話 ページ8
『へ〜、七海はパンが好きなんだ。』
「まあ、」
「甘い物も割と食べるよね!」
「人並みですよ。」
なんだか2年生たちは2年生たちで会話に花が咲いているみたいで、私たち1年生は自然と3人でいつものように話していた。
ただ落ち着かないのは…すぐ横に五条先輩がいること。
何もしてこないのはわかってるんだけど…なんだか冷や汗が出る。
「Aさん。
ここ、付いてます。」
『やだ…恥ずかし…!』
七海に口元を指されて慌てて手で隠して取るものの「まだ付いてるー!」なんて灰原に笑われる。
「七海、取ってあげなよ。」
『いや大丈夫だよ。
確か鞄に鏡……』
スッ…
「こっち向いてください。」
鞄から顔を上げれば、七海の手が既に伸びてきていて
いや…灰原ならまだしも、七海にそんなことさせるなんて申し訳ないにもほどがー……
その時だった。
グイッ!!!
『へぁ…』
後ろから、肩引かれ……
「ガキかよ。」
『んぶっ!!』
ポスンッと背中が何かにぶつかると同時に、後ろから伸びてきた手が私の口元を少し強引に拭き取った。
……いや、待って
皆んなの前で何してくれてんの……!!!
恥ずかしさでいっぱいで、ろくにお礼も言えず、その人に体重を預けた少し変な体勢のまま口をパクパクさせていれば、視界に映る同級生2人はポカーンとした表情でこちらを見ていた。
『ちょ、これは……っ』
「あ、悟が1年に手出してる。犯罪だ。」
「ンなの手出した内に入んねぇだろ。」
「にしても、お前ら全然絡まないから仲悪いのかと
思ったけど、そういうわけでもなさそうだね。」
ギクッ!!!
硝子さん…痛いところついてくる…っ
これ以上、何か誤解をされては困る…早く五条先輩から離れよう。
「…。」
よし、これで大丈夫…って思ったのに
ギュッ
『え……っ』
手、握られて……っ
思わず振り返るけど、顔は2年生の2人に向けたままで。
ちょっと…こんなのバレたらどうするつもりなの…っ
でも……離せない。
「A?顔赤くない?」
『そ、そんなことないよ…』
「また熱ですか?」
『熱じゃないよ…
…あ!測ろうとするな!』
ギュウッ…
『ッ…!
あ、の…ほんと大丈夫だから…』
「ならいいですけど…」
「……。」
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美悠(プロフ) - ちゃっぱさん» ファンパレのイベントで、まさか超親友の野球が見れると思ってませんでしたwwwwwこの会話してた中でタイムリーすぎます🤣 (4月6日 23時) (レス) id: eb7d094950 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 団体戦野球にしてくれた下々先生には頭上がらんですよね…ありゃ眼福でしたたまらん虎杖よ、もう永遠にスポーツやっててくれ…次は腹チラとかしてくれてええんやで…?(ヨダレ)ブラザーのピンチに駆けつけずいつ来るんだって話だよ東堂コノヤロウ(理不尽) (4月6日 23時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
美悠(プロフ) - ちゃっぱさん» 呪術甲子園見てから、ユニフォーム姿の悠仁のムチムチボディに夢を見続けてます…( ˘ω˘ )筋肉フェチとしては絶対目に焼き付けておきたいですよ( ¯﹀¯ )夢主ちゃん、東堂に不義遊戯してもらって呼び戻しましょう!www (3月26日 22時) (レス) id: eb7d094950 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - ハルスケさん» わわ、!こちらの方まで来てくださったんですね…ありがとうございます( ; ; )とんでもないです…読んでくださる皆様がいてこそ成り立っていますので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです(泣)でもそうですね…その神の称号は一応もらっときますね^ ^(調子乗んな) (3月26日 21時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» ぅゎ、、虎杖悠仁ぜってー将来ショーヘイみてぇな魅惑ボディになるやん…とんでもねぇこと想像させないでくださいよっ!!!!!!(は?)(もっとください)夢手たんどこ行ったの?迷子かな?ん?怖くないから戻っておいでぇ^ ^() (3月26日 21時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃっぱ195 | 作成日時:2023年10月22日 18時