48話 ページ49
「到着しました。」
扉を開けられ、地に足をつけるなり目の前に佇むのは大きな門。
そしてその内側からは邪悪な空気
…あー、吐き気がする。
促されるまま着いて行き、長い長い道のりを歩かさられる。
すれ違う人から嫌な目を向けられようと、馬鹿にしたような目で見られようと、私は気にしない、そもそもそういうのは慣れている。
誰の隣にずっといたと思ってんだバーカ、なんて思いながら、どうにも歩きにくい着物を引きずっていると、見覚えのある庭に辿り着いて思わず足を止める。
幼い頃に一度だけ、禪院家に来たことがある
理由は忘れた
でも、この庭だけは覚えてる。
だって、ここは
"何してんだ"
先輩に初めて助けてもらった場所_____
……フワッ
風に乗って流れてきた"ソレ"は
辺りにいた人の頭を低く下げさせるほどの
圧倒的な呪力とオーラ
前方からゆっくりと迫るそれに、私も遅れて頭を下げる。
誰…?頭や顔が隠されていてわからない。
ただ不自然なのは、これだけの呪力とオーラで、誰一人として周りに人がいないこと。
でもわかる…これは、一人で全てを完結させてしまえるほどの、圧倒的"強者"
空気がひりつくのがわかる。
………でも、どうしてだろう
"怖い" と微塵も感じない
むしろこれは、どこか_____
ピタッ
そして、目の前で止まる大きな足に、私は下げていた頭を徐に上げた。
その人物は、近くで見ると見上げるほど背が高く少しびっくりする。
でも、私を見下ろすだけで何も言わないその人は、しばらくすると私の横を通って去って行った。
去り際に、落ちていた髪を耳にかけられて。
『……。』
「…どうされました?」
『……いや、別に。』
「ではなぜ
泣いているのですか?」
ポロッ…
『……あ、れ…本当だ…なんでだろ…』
涙なんていつぶりだろうか、高専を離れてからは縁がなかったから自分でも少し驚く。
違う…そんなわけない……あっていいわけないんだ、そんなことは。
頭の中をよぎる青い記憶を振り払い、私は振り返らず前へと歩く。
だって、こんな場所に"彼"がいるわけがないから。
『……宴会までには戻ります。』
「え?……A様?!」
そんなわけない…はずなのに
本能が"走れ"と叫ぶから。
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美悠(プロフ) - ちゃっぱさん» ファンパレのイベントで、まさか超親友の野球が見れると思ってませんでしたwwwwwこの会話してた中でタイムリーすぎます🤣 (4月6日 23時) (レス) id: eb7d094950 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 団体戦野球にしてくれた下々先生には頭上がらんですよね…ありゃ眼福でしたたまらん虎杖よ、もう永遠にスポーツやっててくれ…次は腹チラとかしてくれてええんやで…?(ヨダレ)ブラザーのピンチに駆けつけずいつ来るんだって話だよ東堂コノヤロウ(理不尽) (4月6日 23時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
美悠(プロフ) - ちゃっぱさん» 呪術甲子園見てから、ユニフォーム姿の悠仁のムチムチボディに夢を見続けてます…( ˘ω˘ )筋肉フェチとしては絶対目に焼き付けておきたいですよ( ¯﹀¯ )夢主ちゃん、東堂に不義遊戯してもらって呼び戻しましょう!www (3月26日 22時) (レス) id: eb7d094950 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - ハルスケさん» わわ、!こちらの方まで来てくださったんですね…ありがとうございます( ; ; )とんでもないです…読んでくださる皆様がいてこそ成り立っていますので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです(泣)でもそうですね…その神の称号は一応もらっときますね^ ^(調子乗んな) (3月26日 21時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» ぅゎ、、虎杖悠仁ぜってー将来ショーヘイみてぇな魅惑ボディになるやん…とんでもねぇこと想像させないでくださいよっ!!!!!!(は?)(もっとください)夢手たんどこ行ったの?迷子かな?ん?怖くないから戻っておいでぇ^ ^() (3月26日 21時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃっぱ195 | 作成日時:2023年10月22日 18時