私と五条先輩の秘密【呪術廻戦】

42話 ページ43

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「「「お疲れ様〜！！！」」」




2日目の個人戦も終わって、夜は京都校と一緒に打ち上げ。



十中八九最強2人が在籍しているせいで、団体戦、個人戦共に東京校の圧勝で終わってしまった。






まあ結果なんてみんなわかっていたのか、特にそのせいでぎすぎすした空気もなく、それはそれとして、すでに場は入り乱れているほどに盛り上がっている。






…そんな様子を、私は隅の方で、湯気の立つお茶を両手で持って三角座りで静かに見つめている。




こういうのは苦手だ…身内(東京校)だけならまだしも、初めて会った人もいる中で騒げるような女ではない。






まあいいのさ…真ん中の方で楽しそうにしている五条先輩を遠くから眺めてるだけで楽しいから…はは…







「はぁ……帰りたい………」


『あ、七海。』




もう1人いたわ、こういうの無理な人。





徐にやって来た七海は疲れたように、ヘロヘロと私の隣に腰を下ろした。


多分、あっちで先輩たちに揉まれたんだろうな…お気の毒に。






「ちゃんとご飯食べました？」


『食べたよ。
お寿司20貫は食べたよ。』


「思いの外食べてた…。

……にしても、派手にやられましたね。
まだ少し腫れてる。」




七海はそう言って、私の頬に手を伸ばしてきたけど、急に動きを止めるとﾋﾟｭﾝｯとその手を引っ込めた。





「……すみません、無意識でした。
あの人に見られでもしたら面倒くさいことにもなる。」


『あはは、いいんだよ別に。』


「まあたしかに…あなたはもう少し警戒心を持った方が
いいですね、たとえ身内だとしても。」


『うっす……？』







「……それより、"あれ"、いいんですか？」





…七海が言いたいのは、目線の先で起きている光景のことだろう。


京都校の女の子に挟まれて、楽しそうにお喋りをしている五条先輩と夏油先輩。






『………慣れてるから、今更なんとも思わないよー。』


「だったらその浮かない表情はなんです？」


『…ほんとにヤキモチとかじゃなくて…まあちょっとは妬いてるけど。

これは…違う理由だから。』


「……。
それって、」






「なにコソコソ話してんの？
俺も混ぜてーや。」





………。






「あ、おい！
2人して立ち上がることないやん！！！
ええやんちょっとくらい普通に会話させろや！！！」



『……………私に近づくなクソ野郎。』


「なっ…あなた…そんな汚い言葉使えたんですね…」


『行こ、七海。』

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