37話 ページ38
静まり返る医務室
気まずいはずなのに、さっきよりは心が軽くて。
「……普段ちゃらんぽらんな人なのに
あなたのことになるとあり得ないくらい真っ直ぐな人ですよね。」
『先輩は昔からずっと真っ直ぐだよ。
…どんな大人が相手でも、目を逸らしたり後退りなんかしない。
強くて、カッコよくて…永遠に私の憧れだよ。』
"でもコイツ、悟くんおらんとなーんにもできひんねん。
まさに"金魚のフン"!"
『…あこ、がれ…………』
「…Aさん?」
『あ…ごめん、ボーってしてた。』
「明日の個人戦…今日のことがあって、流石に
学長方も配慮はしてくれると思ってはいますが…」
『心配してくれてありがとね。
………私は、大丈夫だから。』
それから間も無くして帰ってきた硝子さんの反転術式のおかげで、ようやくまともに動けるようになった私は、それでもまだ重たい体を引きずって、自室まで戻った。
……喉、渇いたな。
…ひと段落したはずなのに、心は全然穏やかにならない。
ずっと、どんよりとした分厚い雲が私の心を覆っているような。
少しでも気分を晴らそうと、ベッドに沈めていた体を起こして再び外に出て自販機へと向かう。
冷えた夜風が脳を起こしてくる。
「…………あ?」
『…………。』
………………………ドブ男降臨してんですけど。
なんでもう動けてんのコイツ
五条先輩にこてんぱんにされてたじゃん…
あれか…硝子さんの反転術式お裾分けしてもらったってか?
いや…んなことはどうでもいい。
見なかったことにして踵を返せば「待てや」とまだ少し腫れたままの顔と、そのせいで少しだけ喋りにくそうな声で呼び止められる。
…いや、誰が待つか。
スタスタスタ
「待てって!オイコラブス!」
『…………………死ね。』
「何か言うたかぁ?!」
『……………………………なに』
…殺意は感じない、だから止まってやっただけ。
「お前、俺と2人やと案外口悪いんは昔からやな。」なんて言いながら近づいてくる。
「ビビるくせに、睨みつけてきて必死に動じへんようにすんのもそうや。」
『……。』
「待て待て、お前携帯出して悟くん呼ぼうとしとるやろ。
そんなんせんでも、あの人は飛んでくるわ!そのうちな!」
『…………さっきから何。
用ないなら私行くけど。』
「俺とちゃーんと"お家の話"しよ?」
1333人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美悠(プロフ) - ちゃっぱさん» ファンパレのイベントで、まさか超親友の野球が見れると思ってませんでしたwwwwwこの会話してた中でタイムリーすぎます🤣 (4月6日 23時) (レス) id: eb7d094950 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 団体戦野球にしてくれた下々先生には頭上がらんですよね…ありゃ眼福でしたたまらん虎杖よ、もう永遠にスポーツやっててくれ…次は腹チラとかしてくれてええんやで…?(ヨダレ)ブラザーのピンチに駆けつけずいつ来るんだって話だよ東堂コノヤロウ(理不尽) (4月6日 23時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
美悠(プロフ) - ちゃっぱさん» 呪術甲子園見てから、ユニフォーム姿の悠仁のムチムチボディに夢を見続けてます…( ˘ω˘ )筋肉フェチとしては絶対目に焼き付けておきたいですよ( ¯﹀¯ )夢主ちゃん、東堂に不義遊戯してもらって呼び戻しましょう!www (3月26日 22時) (レス) id: eb7d094950 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - ハルスケさん» わわ、!こちらの方まで来てくださったんですね…ありがとうございます( ; ; )とんでもないです…読んでくださる皆様がいてこそ成り立っていますので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです(泣)でもそうですね…その神の称号は一応もらっときますね^ ^(調子乗んな) (3月26日 21時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» ぅゎ、、虎杖悠仁ぜってー将来ショーヘイみてぇな魅惑ボディになるやん…とんでもねぇこと想像させないでくださいよっ!!!!!!(は?)(もっとください)夢手たんどこ行ったの?迷子かな?ん?怖くないから戻っておいでぇ^ ^() (3月26日 21時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゃっぱ195 | 作成日時:2023年10月22日 18時