23話 ページ24
『いや〜付き合わせちゃってごめんね!』
「なぜ私が……」
『だって灰原は妹に会いに実家帰っちゃったじゃん?
てことは買い物に付き合ってくれるの七海しかいなくない?』
「はぁ…」
凄く嫌そうな顔をしつつも、なんだなんだで付き合ってくれるのが七海なんだよなぁ。
途中でお腹が空いたから、前に「美味しそうだね」〜と言っていたカフェに2人で入る。
「…で、そろそろ話してもいいんじゃないですか?」
『何の話?』
「灰原だって、午後には帰ってくる。
私に何か話したいことがあったんでしょう?」
……七海には全部お見通し、ってか。
私が手に持っていたフォークを静かに置けば、七海も静かにカップを置く。
『………友達の話なんだけどね、』
「……はぁ、」
『その子、付き合ってる人がいてさ。
それはもう超イケメンで、でも死ぬほど性格はクズで
…そんでもって、優しい人なの。』
「…高専にも近しい人がいますけど、」
『まあ聞けや。
…その人、本当に優しいんだよ。
顔色の変化一つ見逃さないくらい、すぐにこっちの気持ちに気づいてくれて。
……だからこそ、これ以上心配も迷惑もかけたくないし、お荷物になりたくない。
だけど、そのために自分ができることってなんだろうって考えるんだけど、あまりにこの手は力を持っていなくて。
最近は特に、彼の偉大さと己の未熟さを感じる日々で、自分がどうしたらいいのかわからなくなってくる……
…って、友達が言ってたんだけど、どうしたらいいかな…なんて、あはは…』
「……。」
『ごめんね!急にこんな話されても困るよね!
…誰かの意見、聞いてみたかっただけなんだ。
その子、その人と付き合ってることを他の人にバレるわけにはいかないみたいだから。』
少しずつ芽生えていた蟠りに、いつかつまづいてしまうのが怖い。
先輩はいつだって私のことを気にかけてくれて、自分ができる最大限のことをしようといつも頑張っている。
それなのに私は、ただ指を咥えて見てることしかできないなんて…そんなの嫌だ。
でも、私には先輩みたいな力も、地位も、度胸もない。
"「自分に優しくしてくれたご主人様のそばしか居場所がないんやな?可哀想な子やなぁ…。」"
"「まあ、こんなところ来たって何も変わらへんよ。
お前はずーっと弱いままや。」"
…だから
昨日の言葉も私には響いて、脳裏から離れない。
1332人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美悠(プロフ) - ちゃっぱさん» ファンパレのイベントで、まさか超親友の野球が見れると思ってませんでしたwwwwwこの会話してた中でタイムリーすぎます🤣 (4月6日 23時) (レス) id: eb7d094950 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 団体戦野球にしてくれた下々先生には頭上がらんですよね…ありゃ眼福でしたたまらん虎杖よ、もう永遠にスポーツやっててくれ…次は腹チラとかしてくれてええんやで…?(ヨダレ)ブラザーのピンチに駆けつけずいつ来るんだって話だよ東堂コノヤロウ(理不尽) (4月6日 23時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
美悠(プロフ) - ちゃっぱさん» 呪術甲子園見てから、ユニフォーム姿の悠仁のムチムチボディに夢を見続けてます…( ˘ω˘ )筋肉フェチとしては絶対目に焼き付けておきたいですよ( ¯﹀¯ )夢主ちゃん、東堂に不義遊戯してもらって呼び戻しましょう!www (3月26日 22時) (レス) id: eb7d094950 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - ハルスケさん» わわ、!こちらの方まで来てくださったんですね…ありがとうございます( ; ; )とんでもないです…読んでくださる皆様がいてこそ成り立っていますので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです(泣)でもそうですね…その神の称号は一応もらっときますね^ ^(調子乗んな) (3月26日 21時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» ぅゎ、、虎杖悠仁ぜってー将来ショーヘイみてぇな魅惑ボディになるやん…とんでもねぇこと想像させないでくださいよっ!!!!!!(は?)(もっとください)夢手たんどこ行ったの?迷子かな?ん?怖くないから戻っておいでぇ^ ^() (3月26日 21時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゃっぱ195 | 作成日時:2023年10月22日 18時