19話 ページ20
悲しそうな表情をしたのも束の間、次に顔を上げた時には私を見下すような冷酷な目で、そして嘲笑うかのような笑みを浮かべているんだから。
「お前もようやるなぁ。
高専にまで悟くん追いかけていくとか、ほんま執着心えぐいっちゅーか、あれやろ?
自分に優しくしてくれたご主人様のそばしか居場所がないんやな?可哀想な子やなぁ…。」
『……。』
……こっちが言い返せないのをいいことに、ペラペラと。
私1人ならまだしも、この場には七海と灰原がいるもんだから、怒りやら恥ずかしさやらで顔に熱が溜まる。
「まあ、こんなところ来たって何も変わらへんよ。
お前はずーっと弱いままや。」
「あの」
そこで一つ声が入ったかと思えば、次の瞬間には私の目の前は壁になっていて。
…いや、違う
これは2人の背中……
「2人がどういう関係か知りませんけど
Aのことそんな風に言われるのは気分が良くないです。」
「右に同じく。
彼女に用がないのなら、さっさと行ったらどうです。」
『灰原、七海……』
「はは!ほんまええ学生生活送ってんねやなぁ。
まあええわ、また近いうちに会うことにはなるし。
ほなまたな、Aちゃん
__悟くんにも、よろしく伝えとって。」
……誰がよろしく伝えるか、バーカ。
でも…私はこうして去っていく背中を睨みつけることしかできない、アイツのいう通り弱いままなのかもしれない。
___忘れてたのに
アイツの存在なんか…嫌な過去なんか忘れて、今を楽しもうって思ってたのに。
どうして、また……っ
「A大丈夫…?
あの人誰なのさ。」
『___禪院直哉。
禪院家の跡取りの1人っていわれてる。』
「その人がなんでAと…
しかも、五条先輩のことも、「灰原」
「その話、今はよしましょう。
……Aさん、すごく辛そうなので。」
…ありがとう、七海。
灰原も心配してくれてるんだよね…2人は本当に優しいよ。
『…庇ってくれて、ありがとね。』
とにかく今は、今できる精一杯の笑みを浮かべて。
『……っはぁ。』
それでも、部屋に戻ってベッドに身を投げ出せば重たいため息が漏れる。
大丈夫…私はこんなことでダメになるような脆い人間じゃない。
そう、大丈……
ピロンッ♪
"今日も20時俺の部屋なー"
『……ッ』
…この状態で、先輩と会いたくない。
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美悠(プロフ) - ちゃっぱさん» ファンパレのイベントで、まさか超親友の野球が見れると思ってませんでしたwwwwwこの会話してた中でタイムリーすぎます🤣 (4月6日 23時) (レス) id: eb7d094950 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 団体戦野球にしてくれた下々先生には頭上がらんですよね…ありゃ眼福でしたたまらん虎杖よ、もう永遠にスポーツやっててくれ…次は腹チラとかしてくれてええんやで…?(ヨダレ)ブラザーのピンチに駆けつけずいつ来るんだって話だよ東堂コノヤロウ(理不尽) (4月6日 23時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
美悠(プロフ) - ちゃっぱさん» 呪術甲子園見てから、ユニフォーム姿の悠仁のムチムチボディに夢を見続けてます…( ˘ω˘ )筋肉フェチとしては絶対目に焼き付けておきたいですよ( ¯﹀¯ )夢主ちゃん、東堂に不義遊戯してもらって呼び戻しましょう!www (3月26日 22時) (レス) id: eb7d094950 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - ハルスケさん» わわ、!こちらの方まで来てくださったんですね…ありがとうございます( ; ; )とんでもないです…読んでくださる皆様がいてこそ成り立っていますので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです(泣)でもそうですね…その神の称号は一応もらっときますね^ ^(調子乗んな) (3月26日 21時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» ぅゎ、、虎杖悠仁ぜってー将来ショーヘイみてぇな魅惑ボディになるやん…とんでもねぇこと想像させないでくださいよっ!!!!!!(は?)(もっとください)夢手たんどこ行ったの?迷子かな?ん?怖くないから戻っておいでぇ^ ^() (3月26日 21時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃっぱ195 | 作成日時:2023年10月22日 18時