私と五条先輩の秘密【呪術廻戦】

16話 ページ17

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『京都姉妹校交流会？』


「そう。
普通1年は出ないんだけど、東京校は人数足りなくて。

だから君たち3人にも出て欲しいんだけど、いいかな？」





突然、ワラワラと2年生たちが1年生の教室に乗り込んできたかと思えば、夏油先輩がそんなことを言った。




先輩からその詳細を聞いたけど、へぇ…そんなのあるんだ。





「もちろんです！！
ね！七海！A！」



「………正直あまり乗り気じゃないんですけど。」



「別にいいんだぜ？
だってお前弱ぇもんなぁ自分の弱さ曝け出したくねぇもんなぁ？」





五条先輩の明らかな煽りに、七海はこめかみに怒りマークを浮かべたあと「参加すればいいんでしょ参加すれば。」とヤケクソのように言い放った。





「ふふ、助かるよ。
Aはどうする？」



『じゃあ、私も。』



「そう言ってくれると信じてたよ。」





ﾆｺｯと微笑んだ夏油さんが私の頭をポンポンと撫でた。


その瞬間に感じるのは、殺気のこもった視線。





「………傑ぅ、お前誰かれ構わずすぐ触んのやめろ。
そのうち殺されるぞ

俺に。」



「え？」



『あ、はは……』





五条先輩の圧に夏油先輩の手が私の頭から離れていく。


わかりやすい人だなぁ…なんて苦笑いしていると、ふと交わる視線。






そこには何か言いたげに、眉を顰めてこちらを見る五条先輩がいた。



夏油先輩はもう離れて行ったのに、どうしてまだそんなに不満そうな顔をしているんだろう。





『？』



「……。

傑〜、俺腹減ったー。」



「今日のお昼はなんだろうね。」



「お前らさっき散々お菓子食べてただろ。」





結局そのまま先輩たちは1年生の教室を後にした。



なんだったんだろう…私何かしたっけ？





なんて悶々と考えていると





「わかりやすい人ですね、あの人は。」



『そうなんだよねぇ〜

………………ナンノハナシカナ？』



「そんな下手くそな誤魔化しをするくらいなら
さっさと素直に吐けばいいのに。

心配しなくとも、貴方達の関係が周知されたくないのなら
私は言いふらしたりはしませんので。」





七海はそれだけ言って、教室を出て行った。


あの言い方…つまり、"全てわかっている"、と。






『…………いやいや、察しがいい七海でも
流石に、ね……はは、あはは……』





……いや、前にあんなことがあったんだ

もうバレていても不思議ではない。





「ねぇ何の話？！」



『……灰原は知らなくてイイヨ。』

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