15話 ページ16
「A〜おーいA?
……ダメだ、起きない。」
『……あと10分だけ…』
「風邪ひくよ?」
『大丈夫…だよ……』
灰原の声も遠くなっていって、私はまた再び教室の机の上で眠りにつく。
なんだか今日はすごく眠たくて、次に目が覚めた時にはすっかり外が赤くなっていた。
それでも寝続けようとする私に、灰原が困ったような顔をしていたのを最後に瞼を閉じた。
__懐かしい夢を見ていた。
"「お前、誰。」"
"「ダメなんだよ、お前と俺とじゃ。」"
"「………それでも、俺はお前のことが___」"
「なにやってんのお前ら。」
「あ、五条先輩!お帰りなさい!
Aが起きなくて困ってるんですよ〜
ここで寝てたら風邪ひくから、今から僕が運ぼうと
してたところです!」
「あ、そう。
灰原、あとは俺がやっとくからお前は戻っていいぞ〜。」
「えー悪いですよ〜。
ありがとうございます!
じゃ、A引き渡しますね。」
「おう、じゃあな〜。
……ったく、相変わらずガキみてぇな顔して寝やがって。」
.
………心地いい揺れ
それに……この匂い…よく知ってる、私の大好きな香り……
『…………ん、』
「起きたかよ。」
『せ、んぱい……?
……………えぇ先輩?!なんでここに……』
「耳元で騒ぐな!!!
俺の鼓膜破りてぇのか!!!」
『だ、だって…帰ってくるの、明日のはずじゃ……』
「早めた。」
『どうして…』
「………そんくらい察しろ。」
なぜかはわからないけど、五条先輩におぶられている私
でも、そこからの景色だからこそハッキリと見える
……先輩、耳真っ赤だ。
『………へへ、お帰りなさい。』
「勘違いすんなよ。
寂しんぼの誰かさんのためだからな。」
『それって自分のことですか?』
「……。」
『ごめんって!!!
落とそうとしないで!!!』
まったく…素直じゃないんだから。
でも先輩も会いたかったのかと思ったら嬉しくて、愛おしくて、首に回していた腕に少し力を込めた。
『……こんなところ見られたら、誤解を生みそうですね。』
「別に誤解でもなんでもねぇんだからいいだろ。」
『それがダメなんだよアホ。』
まあ、それでも私も離れようとしないから人のこと言えないなぁ、なんて
この時、先輩がどんな顔をしていたか知りもせず。
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美悠(プロフ) - ちゃっぱさん» ファンパレのイベントで、まさか超親友の野球が見れると思ってませんでしたwwwwwこの会話してた中でタイムリーすぎます🤣 (4月6日 23時) (レス) id: eb7d094950 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 団体戦野球にしてくれた下々先生には頭上がらんですよね…ありゃ眼福でしたたまらん虎杖よ、もう永遠にスポーツやっててくれ…次は腹チラとかしてくれてええんやで…?(ヨダレ)ブラザーのピンチに駆けつけずいつ来るんだって話だよ東堂コノヤロウ(理不尽) (4月6日 23時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
美悠(プロフ) - ちゃっぱさん» 呪術甲子園見てから、ユニフォーム姿の悠仁のムチムチボディに夢を見続けてます…( ˘ω˘ )筋肉フェチとしては絶対目に焼き付けておきたいですよ( ¯﹀¯ )夢主ちゃん、東堂に不義遊戯してもらって呼び戻しましょう!www (3月26日 22時) (レス) id: eb7d094950 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - ハルスケさん» わわ、!こちらの方まで来てくださったんですね…ありがとうございます( ; ; )とんでもないです…読んでくださる皆様がいてこそ成り立っていますので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです(泣)でもそうですね…その神の称号は一応もらっときますね^ ^(調子乗んな) (3月26日 21時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» ぅゎ、、虎杖悠仁ぜってー将来ショーヘイみてぇな魅惑ボディになるやん…とんでもねぇこと想像させないでくださいよっ!!!!!!(は?)(もっとください)夢手たんどこ行ったの?迷子かな?ん?怖くないから戻っておいでぇ^ ^() (3月26日 21時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃっぱ195 | 作成日時:2023年10月22日 18時