私と五条先輩の秘密【呪術廻戦】

14話 ページ15

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『久しぶりの実家はどうですか？』


「相変わらず肩苦しくてやってらんねぇよ。」


『昔は"袴とか動きづれぇ！！！"とか言って
すーぐポイポイ服脱いでましたよね。』


「で、律儀に毎回お前は顔赤くすんだよな。」


『それ言わなくていいから。』





私がそう言えば、電話の向こうから喉を鳴らして笑う声が聞こえる。



昨日から五条先輩は実家である五条家に戻っている、5日ほど帰るそう。






5日も会えないとか…長い…寂しい…






「寂しいの？」



『……え？』



「なんか、いつもより声に覇気ねぇから。」



『っ…そんなことないです。』





…なんでそんなに察しがいいんだよ。



ｷｭｳｯ…と胸が痛む。






「……。

お前ってさ、昔から大事な時に限って本音言わねぇじゃん？
大事な時っていうのは、お前が悩んでる時とか精神的に追い込まれてる時とか。



俺には言っていいんだからな。」





『ｯ……』






……自分の声が届いたことなんてないから、いつの日からか本心の話し方を忘れてしまった。



頼れる人なんていない、私が我慢すれば全て丸く収まる、と




自分に"大丈夫"と言い聞かせ続けて。






「おーい、A？
え、電話切れてねぇよな？」



『…………好きです、先輩。』



「……え、は、なに…急に…」



『思ったから言っただけです。
じゃ、おやすみなさ…』



「ちょ、待て待て待て！！！
おま…言い逃げすんなｯ！！！」





電話越しからでも五条先輩がテンパってるのがわかって、思わず笑ってしまう。



まあ無理もない、普段私が自ら"好き"とか言うこと滅多にないから。







「あ"ークソ…今すぐ帰りてぇ…」



『…ちゃんとお家の用事済ませて来てくださいね。
待ってますから。』





私の言葉に、五条先輩は黙り込んだ。



え、切れてないよね？








『もしもし？先輩？』



「………何を敵に回したって


俺はお前さえいればそれでいい。」




『…………は、』







先輩、こそ……急に何を………






「…つーわけで寝るわー。」



『え、は、はぁ…おやすみなさい…』



「そこはもっと"まだ切りたくなぁい♡"とか言って
可愛こぶれよ。」



『今更私に何を求めてんですか。』



「昔はもっと可愛かったのに……」



『おやすみなさいｯ！！！！！』






ﾌﾞﾁｯ!!!






なんだあの人は！！！



温度差が激しいんだよ！クズめ！！！


















「……早く会いてぇな。」

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