10話 ページ11
部屋に鳴り響くドライヤーの音。
ベッドの下に座る五条先輩の髪の毛を、私が上から乾かしてあげているのだけど、一定の箇所に触れると「痛ぇ!」て叫ぶから、どうやら本当にたんこぶができつつあるみたいだ。
「なにも突き落とすことねぇだろ。」
『突き落とす以外に方法なかったんですよ。』
「……あ、傑からメールだ…って、硝子のやつ…!
さっきの写真撮って傑に送ってやがったのか!!!」
ドライヤーを切って携帯を覗き込めば、夏油先輩からのからかいメッセージと共に、ソファの下で無様に倒れている五条先輩の写真が。
『いくら寝ぼけていたとはいえ、部屋以外でああいうのやめてください。』
「じゃあ…部屋ならいいってこと?」
あ、今のはミス。
こちらを振り返った五条先輩がギシッ…と音を立ててベッドに右膝を乗せて、そのまま雪崩れ込むように私を押し倒す。
『反省してんですか。』
「してるしてる。」
『その顔で言われて納得すると思ってんのか。』
「いいからもう黙れよ。」
それを最後に、五条先輩に深く深く口付けられて。
これ…ヤバいかも…
熱を込めた瞳に捕らえられて、自然と首に腕を回せば、もう五条先輩が止まることはなくて。
『………ん、』
……もう朝、か。
痛む腰に憂鬱になりながら体を起こせば、隣では気持ちよさそうに眠る五条先輩が。
『可愛い…』
いつも私より先に起きてるか、私が起きると同時に起きるから、こんなに寝顔を堪能できるのなんて貴重すぎる機会だ。
こっそり写真を撮って、さぁ顔でも洗うかとベッドから降りて部屋から出たんだ。
「……………え、」
『……エッ』
………今、私の前で立ち尽くしているのは
「……………どうしてあなたが五条さんの部屋から出てくるんですか。」
『や、やぁ…おはよう…
七海……』
.
「……。」
『…………。』
………あれからというものの、七海の視線を常に感じて仕方ない。
徐に振り返れば…ほら!やっぱり何かを疑うような顔でこっち見てる!
…なんとか必死に誤魔化したんだよ?
"『げ、夏油先輩に!起こして来いってパシられて!
ほんと人使い荒いよねぇ!あはは〜!あは、は…』"
"「そうですか。
……にしては、随分と大きな服を着られているようで。」"
『……オワッタかもしれん。』
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美悠(プロフ) - ちゃっぱさん» ファンパレのイベントで、まさか超親友の野球が見れると思ってませんでしたwwwwwこの会話してた中でタイムリーすぎます🤣 (4月6日 23時) (レス) id: eb7d094950 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 団体戦野球にしてくれた下々先生には頭上がらんですよね…ありゃ眼福でしたたまらん虎杖よ、もう永遠にスポーツやっててくれ…次は腹チラとかしてくれてええんやで…?(ヨダレ)ブラザーのピンチに駆けつけずいつ来るんだって話だよ東堂コノヤロウ(理不尽) (4月6日 23時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
美悠(プロフ) - ちゃっぱさん» 呪術甲子園見てから、ユニフォーム姿の悠仁のムチムチボディに夢を見続けてます…( ˘ω˘ )筋肉フェチとしては絶対目に焼き付けておきたいですよ( ¯﹀¯ )夢主ちゃん、東堂に不義遊戯してもらって呼び戻しましょう!www (3月26日 22時) (レス) id: eb7d094950 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - ハルスケさん» わわ、!こちらの方まで来てくださったんですね…ありがとうございます( ; ; )とんでもないです…読んでくださる皆様がいてこそ成り立っていますので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです(泣)でもそうですね…その神の称号は一応もらっときますね^ ^(調子乗んな) (3月26日 21時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» ぅゎ、、虎杖悠仁ぜってー将来ショーヘイみてぇな魅惑ボディになるやん…とんでもねぇこと想像させないでくださいよっ!!!!!!(は?)(もっとください)夢手たんどこ行ったの?迷子かな?ん?怖くないから戻っておいでぇ^ ^() (3月26日 21時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃっぱ195 | 作成日時:2023年10月22日 18時