205話 ページ7
「あの…大丈夫ですか？」
ベッドの上からリゼさんが心配そうに私を見つめる。
そんなクリクリな目で見つめられたら体に穴が……っ
『大丈夫です…ありがとうございます。』
「無理すんなよ？
今、切島が水買いに行ってくれてっから。」
『ごめんねほんと…こんなに迷惑かけるつもりで
来たわけじゃなかったんだけど……』
電気の肩に頭を預ける私の背中を優しく撫でてくれる電気。
やっぱり電気の手が一番落ち着く……
「…鋭ちゃんって、やっぱり昔から
こんなに優しいんですか？」
ポツリ…と
リゼさんの言葉が静かに響いた。
「そりゃあもう！
昔っから世話焼き好きで、アイツがいたら
場が明るくなんだよなー！」
『そうそう
切島くんはマジで漢。』
「ふふ…そうなんですね。」
『……違ってたら申し訳ないんですけど、
リゼさん…
切島くんのこと好き…ですよね？』
その瞬間、ﾎﾟﾎﾟﾎﾟ！と顔を真っ赤にするリゼさんが
「やっぱりわかりやすすぎますよね？！」なんて手で顔を覆った。
な、にそれ……っ
可愛すぎる…っ！
「うぇえ？！好きってやっぱ"そういう"意味で
間違いなかったんだ？！」
「っ……
…気がついたらあんな感じで鋭ちゃんに接してたから
今更、本人にも周りにも本気だと思われてなくて…
でも、逆によかったとも思うんです。
ほら、私ってテレビに映る人間なので……」
切そうに笑いながらそう言ったリゼさんに胸が締め付けられる。
自由に恋愛できないなんて…なんだか窮屈だ。
「…別に好きにしたらよくね？」
「え…」
『おっと、無責任発言。』
「立場とか気にしてたら、ふとした時に幸せが
手元から消え去ってっかもよ。」
「っ…」
なんだか、電気のくせに重みのある言葉だなぁ…
感心する私とは裏腹にリゼさんは電気の言葉に手をギュッ…と握りしめた。
『……私協力します！』
「え…？」
『リゼさんが切島くんと上手くいくように
私"たち"が協力します！
んね！電気！！』
「うぇえ？！
も、ももちろんでっせ！！」
この時の私はただ純粋に、刀のタトゥーの組織のこととか忘れて、リゼさんの恋を応援しようと全力だった。
久しぶりのこの感覚に私は心底ワクワクしていた。
「で、でも…鋭ちゃんは、きっと私じゃなくて…__」
『えいえいおー！！！』
「お、おぉ〜…！」
「あはは…」
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おいなり(プロフ) - 更新待ってます🥹🥹❤️🔥 (4月9日 20時) (
レス) id: bf65c943c5 (このIDを非表示/違反報告)
しおさば(プロフ) - こんなにのめり込んだの初めてです、、、更新楽しみにしてます！ (3月24日 9時) (レス) @page30 id: e2a581894c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - たにさん» ありがとうございます！！！！ぼちぼちと頑張っていきますね^_^🔥 (2月9日 0時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
たに - 一気読みしてしまいました…！！更新頑張ってください！！ (1月27日 17時) (レス) @page28 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 莉緒さん» ありがとうございます（ ; ; ）💖とっても嬉しいです🥹ゆっくりにはなりますが、また更新していきますのでどうぞよろしくお願いいたします^_^✨ (1月26日 4時) (レス) @page28 id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2023年4月3日 2時
