203話 ページ5
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__A
……あぁ、今いるここは夢の中なんだと
すぐにわかった。
目の前にいるのは
私の実の父だから。
そしてこの光景には、妙に見覚えがある。
私はきっとこの後、
ｻﾞﾝｯ！
『あ"……っ！』
腕を斬られる。
傷口から流れ出る血、私を冷たい視線で見下ろす父
___そんなにヒーローが好きか、A
___だったらお前はもう要らない
あぁ…またこれだ
父の記憶で1番強いのは、この言葉だ。
___お前はヒーローにはなれない
……うるさい
___お前は最恐の敵になるしかない
……うるさいっ
___淡い夢を見るな
お前は、どこで何をしようと
忌み子でしかない__
『ｯ！！！
うるさいｯ！！！』
ｻﾞﾝｯ！
あれが、私が最初に人を斬りつけた瞬間だった。
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『……はっ…！はっ…は……』
「びびったぁ…」
勢いよく起き上がると、最初に感じたのは背中に張り付いた嫌な汗、次に頭痛、そして病院独特の匂い。
声のした方を向けば、心臓を抑えて尻餅をつく電気の姿があった。
「お、前さぁ…！
予兆もなく大声出すのやめてくれる？！」
『え？…あぁ…ごめん、嫌な夢見てたから…』
「意識が戻ってよかったですよ！！
…で、嫌な夢って？」
ベッド横の椅子に座り直した電気が心配そうな顔を覗き込んでくる。
『……昔の、お父さんの…』
「あー、うん。わかった。
もうそれ以上は話さなくていいよ。」
『………ごめん。』
今は完治してるものの、妙にリアルに感じた右腕の痛みと
その右腕で人を斬りつけたという感覚に
手が、震え……っ
ｶﾞｼｯ！
『で、んき……っ』
「……大丈夫
"アイツら"がいる。」
『……自分は含めてないわけ？』
私の手を握った電気の手がピクリと反応した。
今までの電気なら「俺がいんだろ？」なんて明るく笑ってくれるのに
なんだか、今日は……
『……。
恋人か、電気か。
どちらかを選べって言われたら、私は電気を選ぶ。』
「……え？」
『私にとって電気はそういう存在なんだよ。
ちゃんと覚えててね？』
「……そっ、か。」
少し大袈裟な表現だけど、本心だ。
今思えば、それが"呪縛"になっていたのかもしれない。
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おいなり(プロフ) - 更新待ってます🥹🥹❤️🔥 (4月9日 20時) (
レス) id: bf65c943c5 (このIDを非表示/違反報告)
しおさば(プロフ) - こんなにのめり込んだの初めてです、、、更新楽しみにしてます！ (3月24日 9時) (レス) @page30 id: e2a581894c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - たにさん» ありがとうございます！！！！ぼちぼちと頑張っていきますね^_^🔥 (2月9日 0時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
たに - 一気読みしてしまいました…！！更新頑張ってください！！ (1月27日 17時) (レス) @page28 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 莉緒さん» ありがとうございます（ ; ; ）💖とっても嬉しいです🥹ゆっくりにはなりますが、また更新していきますのでどうぞよろしくお願いいたします^_^✨ (1月26日 4時) (レス) @page28 id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2023年4月3日 2時
