227話 ページ29
__十数分前
『待ってリゼさん……っ！！！』
走り出してしまったリゼさんに追いついた私は、なんとか説明しなければ、という一心で咄嗟に強い力で腕を掴んでしまった。
その拍子にバランスを崩したリゼさんが、私に向かって背中から倒れてくるから間一髪受け止めて、2人揃って床に崩れ落ちた。
『リゼさん…誤解なんです…っ！
さっきのは……っ』
「…………誤解なんかじゃないですよ。
鋭ちゃんはきっと、ずっとAさんのことが好きだった。
私はそれに気がつかないフリをしてきただけです。」
『そんなの切島くんに聞かなきゃわかんな、』
「わかるんですｯ！！！
だって……
ずっと鋭ちゃんのこと…見てきたから…っ」
『っ……』
リゼさんは下を向いて、声と肩を震わせた。
違う…こんなはずじゃなかった…
それに…仮に切島くんの気持ちが"そう"だとして、一体なぜ…いつから…？
色んな人の想いが交差して、絡み合って、ぐちゃぐちゃになってる。
「……Aさんは悪くないです。
きっと…誰も悪くない。
だからほんと、気にしないでください。」
そう言って静かに立ち上がるリゼさんに、私は何もすることができなくて、ただ床に這いつくばった。
だって…今の私に何が言えるって言うの
何ができるって言うの…。
"初めて…女の子と恋バナをできたのがキュナネさんだったので…その…もっと仲良くなりたいな…って……"
『ｯ…！！！
リゼさん待って！！！』
「…！」
初めての、女の子の友達だって言ってもらえた。
仲良くなりたいって、信用してるって。
その純粋で、綺麗な思いをここで無下にしてはいけない…っ
だけど、その時だった
「リ〜ゼ〜ちゃんっ♩
久しぶり〜♡」
あの男が現れたのは。
.
ｶﾞｼｬﾝｯ!!!
「なぁにぃ？突然グラス落として…」
「…………いや、別に。」
……なんだ、今の嫌な感じは。
なにか…マズイことが起きるような、そんな……
「ねぇ…ダイナマイト…
いつになったら抱いてくれるの…？」
「……。
お前らが俺の求める情報を吐いてくれたらな。」
「ずっとそればっか！！！
無駄死にしたくないから言えないって何度も言ってるじゃないの！」
「安心しろや、死なせねぇから。」
「ふふ…お口が上手いこと。」
「………はぁ。」
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おいなり(プロフ) - 更新待ってます🥹🥹❤️🔥 (4月9日 20時) (
レス) id: bf65c943c5 (このIDを非表示/違反報告)
しおさば(プロフ) - こんなにのめり込んだの初めてです、、、更新楽しみにしてます！ (3月24日 9時) (レス) @page30 id: e2a581894c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - たにさん» ありがとうございます！！！！ぼちぼちと頑張っていきますね^_^🔥 (2月9日 0時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
たに - 一気読みしてしまいました…！！更新頑張ってください！！ (1月27日 17時) (レス) @page28 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 莉緒さん» ありがとうございます（ ; ; ）💖とっても嬉しいです🥹ゆっくりにはなりますが、また更新していきますのでどうぞよろしくお願いいたします^_^✨ (1月26日 4時) (レス) @page28 id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2023年4月3日 2時
