224話 ページ26
他人に優しくすんなって言われても……
「あの、彼女困ってるんで。」
「ﾁｯ！」
ヒーローなんだから、んなの無理に決まってんだろ…。
「大丈夫すか？
…あ、紹介遅れました。
俺、今日からリゼさんの護衛を任されてる、烈怒…」
「…………カッコいい。」
「え？」
「あ、いやなんでもないです…！
よろしくお願いします、烈怒頼雄斗さん…って、
なんか名前長くないですか？
もっと呼びやすい呼び方の方がいいです。」
「えぇ〜…」
リゼの最初の印象は、今とほとんど変わらねぇ。
友達がいなかったっていう割には、めっちゃ気さくで、明るくて。
護衛のはずなのに、気づけば友達みてぇな距離感になっていた。
「鋭ちゃ〜ん…後ろ留めてくれるぅ〜…？」
「お前なぁ……ほら、後ろ向け。」
「へへ、鋭ちゃん優しいね。」
「……。」
…コイツはあの時のヤツとは違う。
だから______
「………なぁ、なんだよあの男。」
___"大丈夫"とでも言えんのか？
「何してるんすか。」
「あ、鋭ちゃ…」
「………アンタ、前にもリゼに絡んでたよな？」
明らかに怪しい…ストーカーか？
俺が、その男とリゼの間に入れば、そいつは俺を睨んでくる。
「……お前まさか、自分から俺を遠ざけようとして
こんなヒーロー雇ったわけじゃねぇよな？」
「っ……」
「ふざけんな…ｯ
俺が今までどんな思いでお前を…ｯ！！」
ｶﾞｼｯ!!
「やめろ。
それ以上リゼに近づけば容赦はしねぇ。」
「ハッ…"リゼ"ねぇ……
随分仲良さそうじゃねぇか。
コイツもどうせあれだろ？
自分に惚れさせるだけ惚れさせて、すぐ捨てんだろ？
俺みたいになぁ！！」
「そんなことしてない！！！
それに、鋭ちゃんはそんなんじゃない！！！」
ｷﾞｭｳｯ…
「鋭ちゃんは、私の……っ」
リゼに後ろから服を強く掴まれる。
その時の表情は俺にはわからなかった。
「…お前らに何があったか知らねぇけど、
俺はリゼの護衛役だ。
__来るなら容赦しねぇぞ。」
それから、アイツがリゼの友達"だった"人間だと知って。
「リゼ、何かあればすぐ俺を呼んでくれ。
アイツに優しくなんかすんなよ。」
「でも……」
「いいな？」
この時点で俺は甘かったのかもしれねぇ。
その数週間後
リゼは連れ去られた。
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おいなり(プロフ) - 更新待ってます🥹🥹❤️🔥 (4月9日 20時) (
レス) id: bf65c943c5 (このIDを非表示/違反報告)
しおさば(プロフ) - こんなにのめり込んだの初めてです、、、更新楽しみにしてます！ (3月24日 9時) (レス) @page30 id: e2a581894c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - たにさん» ありがとうございます！！！！ぼちぼちと頑張っていきますね^_^🔥 (2月9日 0時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
たに - 一気読みしてしまいました…！！更新頑張ってください！！ (1月27日 17時) (レス) @page28 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 莉緒さん» ありがとうございます（ ; ; ）💖とっても嬉しいです🥹ゆっくりにはなりますが、また更新していきますのでどうぞよろしくお願いいたします^_^✨ (1月26日 4時) (レス) @page28 id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2023年4月3日 2時
