222話 ページ24
___俺が欲しいもん全部持ってるお前にはわかるわけねぇよ、俺の気持ちなんて。
「……あ！いや…悪ぃ…」
「……。
帰る。」
俺が卑屈なのは雄英時代から変わることはなくて。
少し驚いたように目を見開いた爆豪だったけど、すぐに呆れたようにため息を吐くと席を立ってお金だけ置いて店を出て行ってしまった。
「…はぁ、何やってんだ俺。」
たった一言
だけど、爆豪を少なからず傷つけたことに変わりはない。
それから俺たちの仲はギスギスしちまって。
爆豪が言いたいこともわかる。
だけど、これが俺のやり方だ
俺はこのやり方で、俺と同じ思いをしてる人を救えると
___心のどこかでわかってたくせに
「な、んだよ…これ……」
そんなこと"無理"だって。
事が起きたのはそれからわずか3日後だった。
その日は重たい任務で疲れていた。
真っ暗な部屋に帰って来て、すぐに違和感に気づけなかった。
「あ、おかえりなさぁい。」
「……………は？」
なんで…家の中にこの子がいるんだ…
立ち尽くす俺とは裏腹に、ニコニコと笑う彼女。
それだけじゃなかった
視線をゆっくりテーブルの方へやると、そこには俺と色んな女の人が一緒に写ってる写真が山ほど並べてあって。
苦楽を共にした元A組のやつだったり、任務で助けた記憶がある人たちだったり、それはもう色々で。
「……ねぇ、どうして私以外の女と喋るの？
私以外の女を視界に入れないで
貴方は私のモノなんだから。」
極め付けは、ｶﾞｼｬﾝｯ！と投げ捨てられた盗聴器だった。
あぁ、爆豪が言ってたことはこういうことだったんだ。
俺は"優しさ"を履き違えた
きっと、わからなくなっていた
俺は爆豪とは違う、だからこうするしかないって
アイツにない、俺が持ってるものを発揮しようとした結果がこれだ。
「私のモノにならないなら死んでよ。」
気がつけば手元に刃物を持った彼女が俺に迫って来ていても、俺は個性を使うこともなく、ただ唖然と立ち尽くすしかなくて。
ﾊﾟｼｯ！
「なにボーッとしとんだアホか！！！！」
「え、爆豪…なんでここに……」
「離せっっっ！！！
私たちの邪魔をするなら貴方も殺すわよダイナマイト！！！」
「……やれるもんならやってみろや、クソ女が。」
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おいなり(プロフ) - 更新待ってます🥹🥹❤️🔥 (4月9日 20時) (
レス) id: bf65c943c5 (このIDを非表示/違反報告)
しおさば(プロフ) - こんなにのめり込んだの初めてです、、、更新楽しみにしてます！ (3月24日 9時) (レス) @page30 id: e2a581894c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - たにさん» ありがとうございます！！！！ぼちぼちと頑張っていきますね^_^🔥 (2月9日 0時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
たに - 一気読みしてしまいました…！！更新頑張ってください！！ (1月27日 17時) (レス) @page28 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 莉緒さん» ありがとうございます（ ; ; ）💖とっても嬉しいです🥹ゆっくりにはなりますが、また更新していきますのでどうぞよろしくお願いいたします^_^✨ (1月26日 4時) (レス) @page28 id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2023年4月3日 2時
