221話 ページ23
Aが爆豪のことを好きなのは何となく気づいてた
爆豪の方も満更じゃないってことにも。
2人が付き合ってるってわかったのは本当に偶然のことだった。
夜中に目が覚めて下に降りた時、薄暗い中で2人の影が重なったのをたまたま見た。
何となくわかってたし、やるならせめて部屋でやれよな…とか、妙に冷静だったのを覚えてる
それとは裏腹に、心は死ぬほど抉られたけど。
2人とも何も言わねぇし誰も何も知らねぇから、まあ公言するつもりないんだなって、俺も何も触れずただ静かに見守ってたんだ。
アイツの涙を見るまでは。
放課後、誰もいねぇ教室に響くすすり泣く声に俺は忘れ物を取りに来たものの入るに入れなくて。
この時の俺に"漬け込む"なんて度胸はなかった。
だけど、その時からずっと思ってる
___俺ならお前にそんな顔させない。
その拗れに拗れてどこにも行く当てもなく、俺の中で永遠に温め続けられることになっちまった。
だからなんだ
"自分だけを見て欲しい"
その気持ちが、俺には痛いほど理解できたのは。
「…お前だな？俺に付き纏ってるヤツは。」
「……捕まえるなら捕まえてください。
悔いは無…___」
「ｯ…お前、さ…！
名前なんて言うんだよ！」
「……………え？」
__歩み寄れると
ソイツは案外話しやすいやつで
気がつけば、マジで友達みたいになってて
当たり前のように連絡先も交換した。
2人で会ったりもした
楽しかった
どこか感じる、内側のモヤモヤに気づいてないフリをして。
「バカじゃねェのお前。」
「何とでも言え。」
呆れたように、冷めた視線を俺に送る爆豪。
いいんだ、わかってる
でも俺は大丈夫だ。
「全員は無理だけどよ、
俺の手が届く範囲の人たちには全員歩み寄ってやりてぇんだ。」
そしたらきっと、みんな___
「…………お前、優しさの意味履き違えてねェか。」
「…………は？」
「"良く"することが救いだと思うなっつっとんだ。」
_優しさが、救いじゃない？
……んなわけねぇだろ
「甘い世界で生きてるようなヤツにいい未来なんてねェよ。
お前のことも言ってんだ、切島。」
「……お前にはわかんねぇよ、爆豪。」
「………あ"？」
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おいなり(プロフ) - 更新待ってます🥹🥹❤️🔥 (4月9日 20時) (
レス) id: bf65c943c5 (このIDを非表示/違反報告)
しおさば(プロフ) - こんなにのめり込んだの初めてです、、、更新楽しみにしてます！ (3月24日 9時) (レス) @page30 id: e2a581894c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - たにさん» ありがとうございます！！！！ぼちぼちと頑張っていきますね^_^🔥 (2月9日 0時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
たに - 一気読みしてしまいました…！！更新頑張ってください！！ (1月27日 17時) (レス) @page28 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 莉緒さん» ありがとうございます（ ; ; ）💖とっても嬉しいです🥹ゆっくりにはなりますが、また更新していきますのでどうぞよろしくお願いいたします^_^✨ (1月26日 4時) (レス) @page28 id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2023年4月3日 2時
