219話 ページ21
……私、最近ほんとに変だ。
今まで電気のことでこんなにも悩んだこと…なかったのに。
何がそんなに私をこんな風にモヤモヤさせているの…
「…俺はお前の困ってるようなとこしか見たことねぇ。
雄英の時からずっと。」
『そんなこと………え？』
「お前には人を引きつける何かがある。
だからこそ…常に何かに悩んでるような、そんな顔ばっかしてよ。今のお前の顔、あん時と同じだ。」
『……そんな顔、私してた？』
…まあ確かに、爆豪くんのこととか結構悩んでた時期もあったりしたけど。
さすが切島くんと言ったところか…
彼はよく周りを見ている
『切島くんも雄英の時から変わらないよね。
そうやって放っとけないところ、優しいよね。』
「……前も言ったけど、俺は誰にでも優しいわけじゃねぇ。」
『あ、うん知ってる。
結構冷たい時あるもんね、はは。』
「…………そういう意味じゃねぇ。」
『ん？………っわ、』
掴まれていた腕は、切島くんの方に強く引き寄せられて
次の瞬間には私は彼の腕の中にいた。
「……俺なら、お前にそんな顔させねぇのに…って
ずっと思ってた。」
『え？…………え？？？』
「前にお前が、俺たちの中で付き合うなら俺がいいって
言ってくれた時…正直、嬉しかったんだ。」
『え、ちょっと待っ…急にどうし、』
「何も急じゃねぇ。
だって俺は、ずっと前からお前のこと____」
「…鋭、ちゃん……？」
「ぇ…と…どゆ状況…？」
その声が聞こえた瞬間、私はようやく我に帰った。
考えるより先に体が動いていて、切島くんの力が一瞬緩んだ隙に胸を全力で押し返した。
よりにもよって、どうしてこの状況の時に……っ
けれど、こういう時って案外…ドラマや漫画にあるように、咄嗟に説明とか言葉が実際うまく紡げないもので。
あぁ…違う…これはそういうんじゃない…っ
伝えたいのに、リゼさんの表情がどんどんと暗くなっていくのをただ慌てて見つめることしかできなくて。
加えて、電気の呆気に取られて、だけど少し眉を下げた表情が更に私の心を追い詰める。
「……"やっぱり"…私じゃなかった…っ」
『ぇ……』
「邪魔してごめんね…鋭ちゃん……っ」
『あ、待ってｯ！！！』
「おいA！！！待っ…」
ﾊﾟｼｯ
「…お前は俺と話すのが先だろ、切島。」
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おいなり(プロフ) - 更新待ってます🥹🥹❤️🔥 (4月9日 20時) (
レス) id: bf65c943c5 (このIDを非表示/違反報告)
しおさば(プロフ) - こんなにのめり込んだの初めてです、、、更新楽しみにしてます！ (3月24日 9時) (レス) @page30 id: e2a581894c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - たにさん» ありがとうございます！！！！ぼちぼちと頑張っていきますね^_^🔥 (2月9日 0時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
たに - 一気読みしてしまいました…！！更新頑張ってください！！ (1月27日 17時) (レス) @page28 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 莉緒さん» ありがとうございます（ ; ; ）💖とっても嬉しいです🥹ゆっくりにはなりますが、また更新していきますのでどうぞよろしくお願いいたします^_^✨ (1月26日 4時) (レス) @page28 id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2023年4月3日 2時
