201話 ページ3
「脳震盪ですね。
命に別状はありません、遅くとも明日には目を覚ますでしょう。」
医者の先生の話を聞いて診察室から出れば、そこには壁にもたれて腕を組んだ俺らのボスがいた。
よく見りゃ、ヒーロースーツのまま、しかも額には汗もあるし…あぁ、ほんとコイツはAのことになると……
仏頂面でいかにも冷静ですって顔して俺を見てくっけど、俺にはわかる。
……オメー今、相当怒ってんだろ。
そりゃ怒るよな
俺はAを守れなかったんだから。
「………アイツは、」
「ただの脳震盪だってよ。
遅くても明日には目覚ますって先生が……」
「……脳震盪で命落とすヤツだっている。
それをテメェは"ただの"で済ますんかよ…なァ…？」
「…悪ぃ。
今のは完全に俺が悪い…そういうつもりで言ったんじゃなかったんだ…ただ……」
「……ﾁｯ。
こっちも冷静じゃねぇ、詰めるような言い方したのは謝る、悪かった。
お前も疲弊しとんのに気ィ遣えてなかった。」
「はは…どうしたよ爆豪。
やけに素直じゃねぇか。」
「テメェがンな顔してっからだわアホ。
なに情けねェ面しとんだ。」
……そんなつもりじゃ、ねぇんだけど。
ただ…Aを守れなかった
リゼを守れなかった
そんなテメェに嫌気が差してんだ。
爆豪ならきっと…もっと上手くやれたんだろうな。
誰も傷つけることなくやってのけたんだろうな……
「……。
脳内卑屈モードか。」
「…何だよそれ。」
「あんまテメェを追い詰めんな。
過ぎたことは戻らねぇ、次に繋げろ。
肉体より先に精神が倒れたら意味ねぇぞ。」
静かに、ぶっきらぼうに言った爆豪が「Aの様子見てから仕事戻る。」って言って俺より先を歩いて行く。
……倒れねぇことが強いってのを教えてくれたのはお前だったな、爆豪。
「今日のメシは肉にしてやっから早よ帰って来い。」
「……おう、ありがとな。」
ダチのデカく見える、その背中に
少し気合を入れ直した。
「……アイツは俺がぜってぇ捕まえてやる。」
.
爆豪勝己、通称:かっちゃんという鬼のような男は
ある女の子1人に対して、ものすっごい単純な男と化するわけ。
その女の子ってのが
「今Aのこと考えてたっしょー？」
「ア"？シネ。」
「図星の反応怖ｯ！！」
俺の大切な幼馴染みなんだけど。
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おいなり(プロフ) - 更新待ってます🥹🥹❤️🔥 (4月9日 20時) (
レス) id: bf65c943c5 (このIDを非表示/違反報告)
しおさば(プロフ) - こんなにのめり込んだの初めてです、、、更新楽しみにしてます！ (3月24日 9時) (レス) @page30 id: e2a581894c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - たにさん» ありがとうございます！！！！ぼちぼちと頑張っていきますね^_^🔥 (2月9日 0時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
たに - 一気読みしてしまいました…！！更新頑張ってください！！ (1月27日 17時) (レス) @page28 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 莉緒さん» ありがとうございます（ ; ; ）💖とっても嬉しいです🥹ゆっくりにはなりますが、また更新していきますのでどうぞよろしくお願いいたします^_^✨ (1月26日 4時) (レス) @page28 id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2023年4月3日 2時
