199話 ページ1
Aが後頭部を殴られて倒れ込んだ。
床に血が流れ出す
考え無しに突っ込んだ俺の背中を守ったから。
"オメーのことは責任持って俺が守るからよ。
安心して背中にいてくれ。"
「アッハハハ！！！
まーたお前は俺の犠牲者を増やした！！！
いい加減学べ！！
お前は俺に勝てねぇ！！！」
「ｯうるせぇよ……」
…俺の悪い癖は感情的になりやすいところだ。
だから、冷静な判断ができなくなって
また同じことを繰り返す。
今も
リゼを守りきれなかった時も。
「終わりだ、烈怒頼雄斗……
やっぱりお前は弱くてつまらん…」
アイツに操られた人たちがユラユラと俺を囲って近づく。
あぁ…確かに俺は、爆豪や瀬呂、上鳴に比べちゃ個性に多様性がねぇし頭だって固ぇ、上鳴よりはマシだと思うけど。
自分自身を、わかりやすく「強い」と思ったことだってねぇよ
……けどな、
「…俺はお前に負けたことなんかねぇぞ。
俺はまだ一回も
お前の前で倒れちゃいねぇｯ！！」
「ｯ…そ、それがなんだってんだよ！！
お前は倒れてなくても、お前が守りたいもんは
いつだって俺の手で倒れてんだろ！お前は負けて…」
『……誰が、負けてるって？』
_ｷﾝｯ！
俺たちの頭上を、光の速さで何かが駆け抜けたあと
ﾄﾞｻｯﾄﾞｻｯ
操られていたはずの人たちが全員、力無く床に倒れ込んだ。
そしてその中から1人だけ、ゆらり…と立ち上がったのは
頭から血を流しても尚、目の前の敵を倒すまで終わらせねぇという強い意思を放つ
1人の女騎士だった。
「A…お前……」
「な、なんでお前立てるんだ……！
いい勢いで頭殴られただろ？！」
『う〜ん…あれはいい打撃だったよ…
おかげで疑われることなく、倒れた"フリ"をして
攻撃対象から外れた隙に、操られている人たちを
一気に解放することができたから。』
「嘘だ…俺の個性の"操糸"は俺以外のヤツには見えないはず……っ」
『へぇ…
…で、どうやって死にたい？』
ヤツに視線を向けるAの目にいつもの光なんてなかったもんだから、思わず鳥肌が立つ。
めっちゃキレてる……
『…騎士としてはさ、相手の不意を突くってやり方が
まあ、あんまり好きじゃないわけ。
けどさ、仕方ないよね…
そっちが最初に背後狙ってきたんだから。』
「ひぃ…っ！」
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おいなり(プロフ) - 更新待ってます🥹🥹❤️🔥 (4月9日 20時) (
レス) id: bf65c943c5 (このIDを非表示/違反報告)
しおさば(プロフ) - こんなにのめり込んだの初めてです、、、更新楽しみにしてます！ (3月24日 9時) (レス) @page30 id: e2a581894c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - たにさん» ありがとうございます！！！！ぼちぼちと頑張っていきますね^_^🔥 (2月9日 0時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
たに - 一気読みしてしまいました…！！更新頑張ってください！！ (1月27日 17時) (レス) @page28 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 莉緒さん» ありがとうございます（ ; ; ）💖とっても嬉しいです🥹ゆっくりにはなりますが、また更新していきますのでどうぞよろしくお願いいたします^_^✨ (1月26日 4時) (レス) @page28 id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2023年4月3日 2時
