123話 ページ25
「なに、言って……」
「セロファン！
拘束済みの敵の引き渡しをお願いします！」
現着した警察が下から何か言ってっけど、そんなの今の俺には届くはずもなくて。
「……逃げよう。」
「………範太くん、」
「大丈夫、絶対俺が蜘蛛音を……」
「範太くんｯ」
咎めるような声に、俺は顔を上げた。
「なんで……だっておかしいだろ……ｯ
蜘蛛音が敵なわけねぇって……！
なんでだよ…なんで……ｯ」
久しぶりに会った君は、以前と変わらない美しい容姿なのに
「………ほら、早く私を警察に引き渡しなよ。」
どうして…そんなに冷たい目をしてんだよ……ｯ
俺……もう頭の中がくちゃぐちゃで…
どうしたらいいかわかんねぇよ………
「セロファンこっちです！」
「いつでも引き下ろせる準備はできてます！」
「…範太くん。」
「……俺には無理だ。」
「………わかった。
じゃあ、少し頭をこっちに寄せて。」
もう言われるがままだった。
俺は蜘蛛音の肩に頭を力無く置いた。
「……範太くん。
私のこと、好き……？」
「………見たらわかんでしょ。
俺…蜘蛛音なしじゃ、心が乾いて仕方ねぇよ…。」
「……ｯ。
だったら尚更だね。
範太くん
私のことはもう忘れて。」
「な、んで……そんなこと言うんだよ……ｯ」
「あのね、範太くん。
世の中には沢山の人がいるの。
君が愛したのは私だけど、君を幸せにしてくれるのは
別の誰かなんだよ。」
なんで……そんな永遠の別れみてぇな話すんだよ……ｯ
やめてくれ…もう、何も聞きたくねぇよ……っ
「…一緒にいてあげられなくてごめんね。」
「……蜘蛛音、」
「範太くん"は"、幸せになってね…っ」
「何言ってんだよ……なぁ…っ」
「じゃあね……
大好きだったよ……ｯ」
涙ぐんだ声と共に、
俺の首筋には刺すような痛みが広がった。
痛みはそこからどんどん広がっていって、意識が朦朧とすると同時に、俺の全身からは力が抜けて地面に向かって落下していく。
「セロファン！！！」
「あの敵を逃すな！」
薄れていく意識の中、最後に見えたのは
誰かに連れ去られる蜘蛛音。
目に沢山の涙を浮かべながらこちらを見る彼女からは
たしかに��SOS�瓩�発信されていたんだ。
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ちゃっぱ(プロフ) - おと。さん» 電車に水溜りできてないですかね…？なんとか耐えましたかね…？(汗)そう言っていただけて、とっても嬉しいです…いつもありがとうございます（ ; ; ）♡これからもゆるりと更新してまいりますね^_^でんぴ…君はそのアホな頭で(失礼)何を考えてんだ…不穏だな…() (2023年2月6日 20時) (
レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - アキネコ。さん» ええ！ええ！もうそれはイケメンな見せ場が待ってますよ！！(のはず…)でんぴ、君は一体何を考えているんだい。そしてその意味がわかる日はいつ来るんだい…！気になって気になって夜と昼しか眠れねぇじゃねぇか！！！ (2023年2月6日 20時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
おと。(プロフ) - えええまって泣きそうになりました電車で…！！やっぱり最高です主様の小説が1番大好きです…！！上鳴のこれからの展開がハラハラすぎて…ぐっ…苦しいです！！更新毎日楽しみにしてます！ (2023年2月5日 11時) (レス) @page50 id: 4041acf31d (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ。(プロフ) - ちゃっぱさん» 私のえいじろー見せ場あるんスカ…!?!?ボス(？)追ってるって……。頑張れえいじろー…!!!上鳴くん、これから"も"頼んだぜって何ぃ?!?!任せる気満々やん！！！更新あざっす!!!! (2023年2月5日 0時) (レス) @page50 id: 1ef8943118 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - はないかださん» やるときはやる！という言葉が世界一似合う男！それが上鳴電気ですからね！いいとこ持って行きやがって！くぅ！！()かっちゃんは…日に日にカッコよくなっていくかっちゃんが同じ屋根の下にいるって、冷静にやばいな(今更)温かいお言葉ありがとうございます（ ; ; ） (2023年2月4日 23時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2022年12月16日 18時
