98話 ページ50
私が投げ飛ばすよりも先に、誰かによってお兄さんの腕が私の肩から離れる。
…誰かじゃない
目の前にいるのは、私がさっきまで探してた人。
『瀬呂くん……』
「いだだだだ！！！」
「コイツ、俺の連れなんで別の子当たってください。」
そう言って瀬呂くんは
ｸﾞｲｯ
私の肩を抱いてグッと自分に密着するように私を引き付けた。
「えー！彼氏いるならそう言ってくれよなぁ！
つまんねぇの〜」
単純な方で助かった…
ホッ…と胸を撫で下ろすのも束の間、
『こんなとこで何やってんのさ！！』
「助けてやったのに第一声がそれかよ〜」
『別に助けてもらわなくても1人で対処できたし…』
「はいはい、強がり結構。
あと、こんなとこで何やってんのは俺の台詞。
女がこんなとこに1人で来るとか、自分から襲われに
来てんのと一緒な。」
『あ……』
自分はヒーローだから大丈夫だと思っていても、周りは違うのか……
「ま、ちょうどいいや。
まだ呑み足りねぇなぁって思ってたんだよな〜
付き合って？」
『はぁ？
…っておい！この手退けろ！勝手に進むなぁ！』
私の肩を抱いたまま楽しそうに歩き出しやがった。
私はアンタが心配で探しに来てだなぁ…？！
『…あ、そういえば
私の見間違いじゃなかったら、さっき女の人と一緒にいなかった？大丈夫なの？』
「全然大丈夫〜なんで？」
『なんでって…え？
彼女さんじゃないの？
この前、昼間も一緒にいたじゃん。』
「俺、彼女いないけど？」
……周りの音が妙に鮮明に聞こえる。
「昼間？…あー！あの子かぁ！
あれは今日一緒にいた子とはまた別の子〜」
『……随分遊んでるね？』
「……。
俺の心、枯れちゃってんの。
それが潤うなら何でもいい。」
視線を感じて、瀬呂くんを見上げた時
そこで逃げるべきだった。
「……来て。」
『ちょ、どこ行くの？』
ﾄﾞﾝｯ
さっき、目が合った時
瀬呂くんの目は完全に獲物を狙う獣のソレだった。
でも、間違っても瀬呂くんだし…と油断した私がバカだった。
路地裏のコンクリート壁に縫い付けられて、私はまるでエサだ。
熱を秘めた虚な目で私を見下ろす瀬呂くんが、ゆっくりと私に顔を近づけた。
…ねぇ、瀬呂くん。
「…俺のこと癒してよ。」
その瞳には何が映っているの__？
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ちゃっぱ(プロフ) - アキネコ。さん» 彼も相当なミステリアスな男だと勝手に思ってます🫢♡私たちにならいくらでも隠し事でも悩み事でも相談してくれ？♡何を放ってでも駆けつけるわぁ！！！♡() (2022年12月15日 0時) (
レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ。(プロフ) - うぉぉぉぉぉ？？？？！瀬呂くん何か隠してるだろって思ってたら案の定!!!私に話してくれても構わないZE☆更新あざっす!!!!!!(笑) (2022年12月14日 17時) (レス) @page48 id: 1ef8943118 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - ぴょんきちまるさん» ほ、ほんまですか姉貴…！やったぁぁぁぁいいいいい！！！！うほほほぉ！(ｼﾞｬﾝｸﾞﾙﾊﾟﾗﾀﾞｲｽ)(?) (2022年12月14日 4時) (レス) @page48 id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょんきちまる - …お、、おっ？？？おっとこれは、、、。これまた私の好きな展開かもしれん…！！！！！！（うぉぉぉぉぉ！） (2022年12月13日 6時) (レス) @page47 id: 94182d8a2a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - そろぼち癒しの時間があってもいいと思うんですけどね、、(泣)みんな早く幸せになってくれ……君たちヒーローの卵を見てるとおばさんはもう胸が苦しくて苦しくて仕方ない…っ！！夢小説みたいにキュンキュンドッキンドッキンする青春ドラマやってくれよ！！！(???) (2022年12月13日 1時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2022年11月6日 23時
