潜入調査再び！ ページ21
「…オイ、ここどこだ。」
昨夜、どうにか爆豪くんをベッドに運んだ私は無事に眠りにつくことができて、そして翌朝。
まだ眠る私の横で、爆豪くんは私を見下ろしながらそう言った。
『おはよ……二日酔いとかしてない？大丈夫？
ふわぁ……ねむ。』
「ちと頭痛ェが……それより答えろ。
ここはどこだ。なんでお前がいる。」
……まさかとは思うが、私の嫌な予感が的中した感じ…？
頭を抑えながら怪訝な顔をする爆豪くんを見て絶望したくなる。
『……もう二度とお酒なんて飲むな、バカ。』
「はぁ？…っておい。
布団に潜るな。俺の質問に答えろ。」
『結構いいこと言ってくれたのに…』
「…？！
……変なこと、言ってねェだろうな？」
『さぁ？自分の記憶に聞いてみたら？』
「拗ねんな。布団から出て来い。」
『爆豪くんなんて知らない。』
「なっ…！
頼むから教えろや！！」
まさか本当に記憶が飛んでるとは…これ以上に悲しいことなんてない。
ギャーギャー言いながら、ベッドで攻防戦を繰り広げた挙句「やっとテメェの顔拝めたわ…」と布団を剥ぎ取られて捕まった私の負け。
「…昨日の俺は、手ェ出してねぇよな？」
『ギ、ギリセーフ…』
「ギリだと…？
……はぁ。テメェの言う通り、しばらく呑むのやめる。」
あからさまに落ち込んだ爆豪くんは、私に覆いかぶさったままぎゅうっ…と背中に手を回して抱き締めてくる。
めちゃくちゃ反省してる…昨日の爆豪くんは別人みたいに可愛かったよ、なんて言えば怒るかな。怒るだろうな。
「……で、なんでお前がいんだよ。
ここどこだ。」
そう言う爆豪くんの手を引いてベッドルームから出ると、飾り付けがしてあるリビングルームへと入る。
それを見た爆豪くんは先程までとは一変、目を見開いて部屋を見渡す。
ふふ…可愛い。
『今日の夜、一緒にケーキ食べよ。』
そう言えば、隠し切れていないニヤつき顔のまま無言で頷いた。
喜んでくれたみたいでよかった。
「お前…まさかこれだけのために来たんじゃねぇだろうな？」
『それはそれで可愛い彼女でしょ？
まあ、生憎私も多忙なヒーローでして、そういう
わけでもないんすよ。』
「お前がわざわざこっちに来るほどの任務ってことか。
ﾁｯ…俺が見てねェとこで無茶すんなよ。」
『実はそのことなんだけど……』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1941人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まなみ(プロフ) - いや、ケミィ先輩めちゃくちゃイイ女…！！そして、士傑メンツとのシーンが予想外に好きでした！士傑メンツの口調とかやりとりのリアリティが！そして、言わずもがな。リアリティさ残しながらもほぼほぼ出来上がり過ぎてるくらいの溺愛具合の爆豪くん最強です。 (2023年3月14日 18時) (
レス) @page50 id: 33510eeae8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - なな姫さん» お待たせいたしました…！！！きっとあの2人は何年経っても、死んだ先でも、仲良くなることはないんでしょうね…最高だ(?) (2022年12月22日 22時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - なつとんさん» いい加減デートさせんとダメですからねっっ！！！！♡(?)かっちゃんと旅行行きてぇな… (2022年12月22日 22時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
なな姫(プロフ) - 士傑高校の回！！待ってました！！！相変わらずのかっちゃんと肉倉先輩で萌える♥♥ (2022年12月21日 8時) (レス) @page50 id: d61250ad0a (このIDを非表示/違反報告)
なつとん(プロフ) - ちゃっぱさん» 目指しましょう…！！旅行！！旅行だ！！待ってました！ (2022年12月21日 0時) (レス) @page50 id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2022年9月26日 19時
