8話 ページ9
「あら、お見事〜」
『アンタもヒーローならちんたらすんな！』
「いやぁ相変わらず足が速ぇなぁAは！」
『聞けよ。』
小走り程度で私の後からようやく現場に着いた瀬呂くんの能天気さといったらこの上ない。
個性使えば私なんかより速く移動できるくせに。
「キュナネちゃんカッコいいねぇ！」
「女剣士って感じでカッコいい！」
『どうも〜』
「あ、ニヤけてる……いでっ。」
『敵拘束するからさっさと手伝いたまえ。』
一発、瀬呂くんに拳骨を落とせばようやく協力してくれる気になったらしい…はぁ。
白目を剥いて倒れている敵たちを確実に拘束していく。
私の個性は【
掌から剣を出すことができる。
小さいものを出すこともできれば、片手に全エネルギーを投資して一つの大きな剣を出すこともできる、近接戦闘に突出した個性だ。
折れたり無くしたりしても、体力が残ってさえいればいくつでも剣は出すことができる。
そんな私の個性、戦いっぷりが最近はよく評価されているように思うから嬉しいなぁ。
「1、2、3、4…これで全員か？」
敵を拘束し終えた瀬呂くんが私を見上げながら言う。
いや…敵は5人いたはず……
「キュナネ！危ない！！！」
『え？………ｯ！』
「A！！！」
『……ん、』
あ、れ…私、いつの間に眠ってたんだ……？
私…あれからどうなったんだっけ…
とりあえず体を起こそうとすると、
ｽﾞｷｯ
『い"っ…！』
なに…この腹部の痛みは…っ
急いで上の服を脱げば、お腹を包帯でぐるぐるに巻かれていた。
『いつ…こんな怪我………』
……あ、まさかあの時…
「A〜入るぞ……
……なっ？！
わ、悪ぃ！！！」
『………え？』
ﾋﾟｼｬﾝｯ!!!
………今、扉を開けたのは切島くん…だよね？
なんで切島くんが……って、待って。
よく周りを見れば、ここって……
『……切島くん、説明して。』
「も、もう服着たのか…？」
それと同時に徐に扉が開かれて、顔を少し赤くした切島くんが姿を現した。
その手にはご飯が乗ったお盆があって、それをベッドの横のテーブルに置くとぽつぽつと話し始めた。
「瀬呂が血相変えてお前のこと運んで来たんだよ。
この俺らの家に。」
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ちゃっぱ(プロフ) - アキネコ。さん» 気づいてしまったようですな…(ﾆﾔﾆﾔ)相性良さそうな2人なのになーんで別れちゃうかね🥲(お前のせいやないかい) (2022年11月6日 23時) (
レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ。(プロフ) - ちゃっぱさん» うぉぉぉぉぉ。やっと好きってわかったのね。お母さん嬉しい(((え、このあとの展開ちょー気になる…。楽しみに待ってます!!!! (2022年11月5日 11時) (レス) @page50 id: 1ef8943118 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - ぴょんきちまるさん» きっと、かっちゃんにとったら運命なんでしょうね……ほら…3次元にいる我々も、運命の相手には何か感じるものがあるそうじゃないですか…ビビッとくるというか、なぜか目が離せないとか…理由がわからないけど！みたいな。……まあ私には無縁の話ですけど() (2022年11月5日 2時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - アキネコ。さん» 今まで他人のことろくに眼中に入れてきてないでしょうから、あのプライドの塊の男は。きっと女の子を好きになるという感覚がわかんないんですよねぇ…ムフフ♡どんなかつきも好きだぁ♡() (2022年11月5日 2時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょんきちまる - …これは、運命の赤い糸ってやつなのか？！そーなのか？！波乱の予感がするわ…（？？🫠） (2022年11月3日 23時) (レス) id: 94182d8a2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2022年9月19日 2時
