44話 ページ45
降り注ぐ雨にただ身を打たれる。
…まるで、空が泣いているみたいな降り方。
『爆豪くんを助けたいっていうただのエゴで
勝手に心燃やしてたけど……遂にトドメ刺されたよ。』
「…。」
『お願いされちゃったよ、"消えてくれ"って。
今までならそんなこと言われても、絶対に諦めなかった。』
「……。」
『でも、さ…あんな笑顔で言われたらさ……
もう本当に…どうしようもないのかなっ…て……ｯ』
…ねぇ、爆豪くん。
あれはどんな気持ちで言ったの？
君だって本当は…こんな雨みたいに
心の中で1人静かに泣いていたんじゃないの…？
掴めない
掴ませてくれない
君が、手を伸ばしてくれないから
助けようと差し出した手を
掴もうとしてくれないから
もう、これ以上どうしたら……ｯ
「A」
『……なに。』
ｻﾞｰｰｯ…
「家、帰ろうぜ。」
『…先に帰ってなよ。
今は…みんなに会えない…。』
「そ、みんな。
お前には俺たちという"仲間"がいんだろ？」
ｻﾞｰｯ
「どーして1人でなんでも解決しようとすんの？
爆豪を助けたいって思ってんのが、もしかして自分だけだと思ってる？
昔っからそう、お前の悪い癖。
俺"たち"のことナメてもらっちゃあ困るぜ？」
『だけど…そんなこと言ったって……ｯ』
「上鳴の言う通りだよ。
爆豪を助けようと思ってんのは、何もお前だけじゃねぇ。」
「大事なダチが困ってんのに、助けねぇなんて
漢じゃねぇんだよ。」
『瀬呂くんに…切島くんまで……
どうしてここに……ｯ』
…灯っていく
消えていた明かりが再び
ずっと下を向いていた顔を上げれば
私と同じように、傘もささず髪も体も濡らしている3人が
眩しいほどの笑顔を向けてくれていた。
ｻﾞー…
「どんなに不恰好でも、無様でも
誰かを全力で助けようとしてるやつに手を貸さねぇ
仲間がいるかよ？」
「そんなお前を笑うやつがいたら、俺たちは絶対に許さない。」
「A、帰ろうぜ
俺たちの家に。」
ｻﾞ……ﾋﾟﾀｯ
降り続けていた雨は止み
雨雲の隙間からは太陽が見え始める。
『み、んな…ｯ』
そっか…この温かい仲間がいる限り
希望が消えることはないのだと
そう、思った。
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ちゃっぱ(プロフ) - アキネコ。さん» 気づいてしまったようですな…(ﾆﾔﾆﾔ)相性良さそうな2人なのになーんで別れちゃうかね🥲(お前のせいやないかい) (2022年11月6日 23時) (
レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ。(プロフ) - ちゃっぱさん» うぉぉぉぉぉ。やっと好きってわかったのね。お母さん嬉しい(((え、このあとの展開ちょー気になる…。楽しみに待ってます!!!! (2022年11月5日 11時) (レス) @page50 id: 1ef8943118 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - ぴょんきちまるさん» きっと、かっちゃんにとったら運命なんでしょうね……ほら…3次元にいる我々も、運命の相手には何か感じるものがあるそうじゃないですか…ビビッとくるというか、なぜか目が離せないとか…理由がわからないけど！みたいな。……まあ私には無縁の話ですけど() (2022年11月5日 2時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - アキネコ。さん» 今まで他人のことろくに眼中に入れてきてないでしょうから、あのプライドの塊の男は。きっと女の子を好きになるという感覚がわかんないんですよねぇ…ムフフ♡どんなかつきも好きだぁ♡() (2022年11月5日 2時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょんきちまる - …これは、運命の赤い糸ってやつなのか？！そーなのか？！波乱の予感がするわ…（？？🫠） (2022年11月3日 23時) (レス) id: 94182d8a2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2022年9月19日 2時
