102話 ページ4
『こんばんは、先生。』
「今日もお疲れ様です。」
爆豪くんは相変わらず目を開けない。
ベッド横の机や棚の上には、仲間や友達、そしてファンからのお花や果物、色々置かれているのが見える。
彼がいかにみんなから愛されているのか、よくわかる。
『あの、容態の方は……』
「少しずつではありますが、確実に回復はしていますよ。
あとは目が覚めるのを待つだけなのですが…
我々にもわからないんです。どうしてこんなに昏睡状態が続いているのか…」
『…そうですか。』
「…これは、あくまでも私個人の考えなのですが。
彼は、"何か"を待っているのかもしれませんね。」
『…？』
「…おっと、呼び出されてしまいました。
すみませんシャイニー。」
先生は申し訳なさそうにペコリと頭を下げて、足早に廊下を歩いて行った。
"何か"を待っている、か……
『……爆豪くん。』
そっ…と手を伸ばす。
ガラスが邪魔して、私の掌はガラスに張り付く。
『……聞いてよ、あの闘いから私たちコンビの人気が上がっちゃって、グッズが大量生産されてたよ。
爆豪くん、見たらどんな反応するのかな…私は思わず笑いそうになったよ。
でも、表情筋が固まって笑えなかったんだよ。
もう……シャイニーでも何でもないや…。
爆豪くん、私明日からホークスとチームアップ組むことになった。多分、3週間くらいかなぁ…？
その間、ここに来れないけど…死んじゃダメだからね。
次会う時は……ちゃんと、起きててね……ｯ』
薄暗い夜の廊下に、ただ私の声だけが響いた。
それがなんだか無性に虚しく感じる。
ねぇ、爆豪くん。
君がいない生活は楽しくないよ。
辛いし、苦しいし
何より光を感じない。
結局、私にとっては爆豪くんが全てで
こうして今、自分の身を削りに削って活動しているのも、爆豪くんのことを考えているからで
ずっと爆豪くんが中心で回ってきたのに
『ほんと……失ってから気づくんだから、人間って愚かだよ。』
こんなことになるなら、あの日、あの時、爆豪くんの家を飛び出さず、ちゃんと彼の話を聞いていればよかった。
何度も好きだって言って追いかけてきてくれた時、もっと早く向き合えばよかった。
全部が彼との大事な時間なのに
どうしてあんなに無駄にしてしまったんだろう。
『お願い……早く目を開けて…ｯ』
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あめみや(プロフ) - め"っ"ち"ゃ泣け"ま"す"(;_;)か"っ"ち"ゃん"ん〜〜 (2023年4月28日 17時) (
レス) @page37 id: a179dcb416 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - あおいさん» はじめまして…！♡一言だけどおっしゃらず、おっっもたいお言葉送っていただいても大丈夫ですよ？およよ？(調子乗んな)嬉しいです…ありがとうございます…！(泣) (2022年9月26日 19時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - しろごまさん» ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました…！(泣)駆け足気味だったかな…？と思いつつ、かっちゃんの心境の変化、それに伴う行動の変化を書くことができて安心しております(^^)そう言っていただけて嬉しいです(泣)ありがとうございます！！ (2022年9月26日 19時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - はじめましてなんですけど一言だけ失礼します…最高かよぉー！！！ (2022年9月20日 22時) (レス) @page50 id: 01cd2e0a3b (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 完結お疲れ様でした！最初は爆豪…って思ってたんですけど、続編まで行くとシャイニーちゃぁぁんー（号泣)になって、最後はもうほんとに二人共可愛すぎて言葉にならなかったです！とにかくほんとに面白い作品でした！他作品の更新応援してます！長文失礼しました💦 (2022年9月19日 19時) (レス) @page50 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2022年8月3日 0時
