118話 ページ21
次の日
作戦決行前日
「随分と眠たそうですね。」
『…。』
昨日、真夜中にホークスと屋上で作戦会議…と、雑談をしていたから、そりゃもう眠たい。
だけどそれ以上に、この人と私は一度キスをしてしまったんだと思うと、眠気なんて吹っ飛んでただただ気まずい。
「…明日、動くんですよね。」
『！
何でそれ知って……』
…いや、もうこの際だからいい。
私はP-Zさんの手を掴んだ。
ゴツゴツした、大きくて肉厚の手。
真っ直ぐに青い瞳を見つめるように見上げると、P-Zさんもジッ…と私を見下ろす。
『……ヒーローがこんなこと言ったらいけないってわかってるんですけど、
それでもやっぱり
私はあなたと戦いたくない。』
「……。」
『P-Zさんは、いつも私のこと助けてくれましたよね。
……あなたは本当に敵なんです、』
「アンタと僕は敵同士だ。
情けをかけたら死にますよ。」
鋭く言い放ったP-Zさんは相変わらず私の瞳を射抜くように見つめてくる。
決別するかのような言葉。
「だから、」
『…じゃあ、早くこの手振り解いてください。』
「……。」
『昨日のことはなかったことに。
あなたの私への気持ちもなかったことに。
情けはかけちゃダメなんでしょ…？』
ｸﾞｲｯ
その瞬間、手をギュッと握られ、そのまま引っ張られた私はP-Zさんの逞しい胸の中に収まった。
しがみつくようにして、P-Zさんは私の背中に手を回すとこのまま首筋に顔を埋めてきた。
「………死ぬなよ。」
『…死にませんよ。』
「…すぐ行くから。」
『え？』
「それまで堪えろ。
…絶対、生きて帰るぞ。」
ｷﾞｭｳｯ…と抱き締めながら言ったP-Zさんの言葉に若干の違和感を覚えつつ、私も抱き締め返そうと背中に手を回した。
ｷﾞｭｯ
「……あんま力入れんな、ください。」
『え、な、なんで…』
「体調、よくないんす……ｹﾞﾎｯ」
『また？！
…って、だから！その状態で密着しないでください！』
さっきまでの緊張感を返せ！
しんどそうに私から離れたP-Zさんは、前と同じ薬を口に流し込んだ。
「そんなに見んな、です。」
『…はーい。』
…今日は見えた。
P-Zさんが飲んでいた薬。
風邪薬なんかじゃなかった。
「ほら、行きますよ。」
『あ…はい。』
"鎮痛薬"
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あめみや(プロフ) - め"っ"ち"ゃ泣け"ま"す"(;_;)か"っ"ち"ゃん"ん〜〜 (4月28日 17時) (
レス) @page37 id: a179dcb416 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - あおいさん» はじめまして…！♡一言だけどおっしゃらず、おっっもたいお言葉送っていただいても大丈夫ですよ？およよ？(調子乗んな)嬉しいです…ありがとうございます…！(泣) (2022年9月26日 19時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - しろごまさん» ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました…！(泣)駆け足気味だったかな…？と思いつつ、かっちゃんの心境の変化、それに伴う行動の変化を書くことができて安心しております(^^)そう言っていただけて嬉しいです(泣)ありがとうございます！！ (2022年9月26日 19時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - はじめましてなんですけど一言だけ失礼します…最高かよぉー！！！ (2022年9月20日 22時) (レス) @page50 id: 01cd2e0a3b (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 完結お疲れ様でした！最初は爆豪…って思ってたんですけど、続編まで行くとシャイニーちゃぁぁんー（号泣)になって、最後はもうほんとに二人共可愛すぎて言葉にならなかったです！とにかくほんとに面白い作品でした！他作品の更新応援してます！長文失礼しました💦 (2022年9月19日 19時) (レス) @page50 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2022年8月3日 0時
