126話 ページ36
___A
……あれ、この声は…
___頑張ったな
『せ、んぱい…？』
___もう、独りじゃない。
たくさん愛されて、輝き続けるヒーローでいろよ。
お前の笑顔を、みんなが待ってる。
'俺は…お前に笑ってほしい。"
『ん……爆豪、くん……』
段々と視界がはっきりとしてくる。
体中痛い……全身が鉛のように重たくて起き上がれない。
…って、ここどこ？
目だけをキョロキョロと動かすと、点滴やら機械があるから、まあ病院か。
それと、斜め下あたりにブロンド色のとげとげした頭が見える。
ベッドのふち辺りに頭を乗せて、手を握ってくれているみたいだけど……
『……爆豪、くん？』
ゆさゆさと動かせるだけ腕を動かしてみるけど、起き上がる気配がない。
少しモゾモゾと動いたかと思えば
「…ん、」
『ｯ…！
か、かかか可愛い……ｯ』
今の何？！
あまりの可愛さに悶絶していると、窓からふわっ…と風が舞い込んできた。
そこで初めて今が夜だと知る。
あの戦いからどれだけ経った夜なのだろう。
なんとか上半身だけ起こして、外を眺めてみる。
『……まだ実感湧かないや。
爆豪くん、あんなに深く眠ってたのに、今は私の隣にいるなんて。』
そっ…と、繋がれた手と反対の手で頭を撫でてみる。
わ…初めて触ったけどふわふわだ。
『……お礼言うの遅くなっちゃったけど
助けに来てくれてありがとう。
…潜入中、ずっと守ってくれてありがとう。
大好きだよ…』
…これは爆豪くんが寝ているからこんなにもスラスラと言えるわけでだな…
恥ずかしくなってきて、頭を撫でていた手を引っ込めようと手を浮かせると
ﾊﾟｼｯ
……いやいや、なぜそうなる。
焦る私とは裏腹に、さっきまで私が撫でていたその頭がゆっくり上がっていく。
「…………よーやく起きたか。眠り姫チャンよォ？」
『お、おそようございやす…』
寝起きだからか、いつも怒る時より数倍顔が怖い…
私は冷や汗を流して次のお叱りの言葉を待っていたけど
「……俺も、好きだ。」
私の手を握ったままその手を額まで持って行くと、目を閉じて、苦しそうに、泣きそうな顔をするんだ。
「お前、生きてんだな……」
『…生きてるよ。
ちゃんと、ここにいる。』
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あめみや(プロフ) - め"っ"ち"ゃ泣け"ま"す"(;_;)か"っ"ち"ゃん"ん〜〜 (2023年4月28日 17時) (
レス) @page37 id: a179dcb416 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - あおいさん» はじめまして…！♡一言だけどおっしゃらず、おっっもたいお言葉送っていただいても大丈夫ですよ？およよ？(調子乗んな)嬉しいです…ありがとうございます…！(泣) (2022年9月26日 19時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - しろごまさん» ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました…！(泣)駆け足気味だったかな…？と思いつつ、かっちゃんの心境の変化、それに伴う行動の変化を書くことができて安心しております(^^)そう言っていただけて嬉しいです(泣)ありがとうございます！！ (2022年9月26日 19時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - はじめましてなんですけど一言だけ失礼します…最高かよぉー！！！ (2022年9月20日 22時) (レス) @page50 id: 01cd2e0a3b (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 完結お疲れ様でした！最初は爆豪…って思ってたんですけど、続編まで行くとシャイニーちゃぁぁんー（号泣)になって、最後はもうほんとに二人共可愛すぎて言葉にならなかったです！とにかくほんとに面白い作品でした！他作品の更新応援してます！長文失礼しました💦 (2022年9月19日 19時) (レス) @page50 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2022年8月3日 0時
