113話 ページ16
剛翼でさえ感知するのが遅れた。
それほど静かに、素早く私たちに近づいてきていた。
ホークスの剛翼を掻い潜ってここまで辿り着けるのは、相当な技術がないと無理だし、そもそも0パーセントに近いことなのに。
考えられることは一つ
「俺の剛翼が、強い敵意を感じなかったからなのかも。」
『まさか…そんなことがあるとは』
「んー、ごく稀にね。
……で、君は一体何の用かな？」
至って平和的に、今さら遅いだろうに、笑顔を貼り付けたホークスがその人物に話しかけた。
コツ…コツとこちらに近づいてくる音が聞こえる。
その音はすぐ近くで止む。
「用も何も、彼女探してました。」
「ごめんねぇ、すぐ返すからもう少しだけ借りさせて？」
「いや、アンタは色んな意味で危ないからダメだ。」
「随分とシャイニーに過保護なんですねぇ。」
「それに、2人でいるのがバレて困るのはアンタらだろ。
僕は今、ここで敵のお偉いさんたちに報告することだってできるんですよ。」
「…それをこの段階でしてないってことは、何か理由があるんだろ？」
ホークスが更に警戒態勢に入る。
いつでも戦えるよう、私もホークスの羽の中から構えた…けど、何かが違う気がしてならない。
「いや、僕は別にアンタらと戦う気はねぇ、です。」
「じゃあ何しに来た。」
ホークスの言葉に、彼はまたコツコツと音を鳴らして更にこちらに近づく。
かと思えば次の瞬間
ﾊﾞｻｯ ｶﾞｼｯ！
『へぁ…？！』
突然、視界が明るくなったかと思えば、ホークスの羽根の中から私をひょいっと抱き上げて、
「何度も言わせんなよ。
僕はシャイニーを探しに来ただけっす。」
そう言ったんだ。
『P-Z、さん……』
抱き上げられて、すぐ近くにある顔を見た時、ﾊﾞﾁｯ！と目が合ってしまい、慌てて逸らした。
クールな表情、落ち着いた声色
見た目よりも逞しくて、ガッチリとした体、腕
全然違うはずなのに、やっぱりどこか似てるの
私の好きな人に。
「…！
君、まさか………」
「報告できましたか？
終わったならもういいですよね、シャイニーは回収します。」
『え、あ！ちょっと！』
「暴れんな、ください。
突き落としますよ。」
「……ハハッ、ほんと厄介な"敵"だこと。」
当然、ホークスの呟きなんて聞こえない。
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あめみや(プロフ) - め"っ"ち"ゃ泣け"ま"す"(;_;)か"っ"ち"ゃん"ん〜〜 (2023年4月28日 17時) (
レス) @page37 id: a179dcb416 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - あおいさん» はじめまして…！♡一言だけどおっしゃらず、おっっもたいお言葉送っていただいても大丈夫ですよ？およよ？(調子乗んな)嬉しいです…ありがとうございます…！(泣) (2022年9月26日 19時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - しろごまさん» ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました…！(泣)駆け足気味だったかな…？と思いつつ、かっちゃんの心境の変化、それに伴う行動の変化を書くことができて安心しております(^^)そう言っていただけて嬉しいです(泣)ありがとうございます！！ (2022年9月26日 19時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - はじめましてなんですけど一言だけ失礼します…最高かよぉー！！！ (2022年9月20日 22時) (レス) @page50 id: 01cd2e0a3b (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 完結お疲れ様でした！最初は爆豪…って思ってたんですけど、続編まで行くとシャイニーちゃぁぁんー（号泣)になって、最後はもうほんとに二人共可愛すぎて言葉にならなかったです！とにかくほんとに面白い作品でした！他作品の更新応援してます！長文失礼しました💦 (2022年9月19日 19時) (レス) @page50 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2022年8月3日 0時
