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「ミャ〜!」
『ちょっと待ってね〜。』
元々人懐っこい性格だったのか、回復するとすぐに心を開いてくれて、家にいる時はいつも足元に擦り寄って来るのが堪らなく可愛い。
『はい、どーぞ。』
今じゃ元気にご飯もたくさん食べるようになった。
ご飯を食べている時に、たまにこっちを見上げてきて尻尾を振るのがもう可愛すぎる…
いくらでも見てられるなぁ……
…ってな感じで、ニャンコにデレデレのベタベタになっていると、もう1匹の"大きい方"からの視線が凄く刺さる。
「むっ。お前だけずるいぞ!」
『なんで猫に嫉妬してるの〜。』
「俺も構って。」
『……おいで。』
なんだこの可愛い生物は……ッ!
私が両手を広げると、不貞腐れながらもこっちに来て腕の中に収まろうとする。
「に"ゃっ!!!」
「うおっ!お前また邪魔すんのか?!」
『なんで悠仁くんには懐かないんだろうね。』
「お前!その位置は俺の特等席だぞ!」
そう言って、私の膝の上で丸くなるニャンコに怒る。
最近いつもこんな感じだ。
悠仁くんが甘えてこようとするものなら、それを察知して私の膝の上に飛び乗ってくる。
でも、私もまんざらでもないから、愛情たっぷりに頭を撫でる。
それに……
「俺のAなのに……!!!」
『ぐはっ…』
やっぱ、悠仁くんが可愛くて仕方ない。
だから、調子に乗って意地悪をしてしまうんだけど。
あんまりやりすぎると、
「……わかった。
だったら夜覚悟しとけよ。」
『え……』
「そしたら誰にも邪魔されねぇしな。」
『ッ……』
一瞬、ぎらついた目を向けて来た悠仁くんに私は腰の死を覚悟した。
そのまま何事もなかったかのように立ち上がって行っちゃうし。
『どうしよう……』
「ニャ?」
頭にハテナを浮かべたニャンコをとりあえず抱きしめておいた。
夜の悠仁くんは未だに慣れない。
『ぅぁ……待っ…ほんとに無理…ッ』
「一緒にいんのに、俺のことほったらかしにしたのが悪い。」
悠仁くんは眉間に少し皺を寄せて私を見下ろす。
「伏黒並みに強力なライバルだな……ッ!」
『ライバルて。』
「例え猫でも、ぜってぇAは渡さん。」
『ッ…そっか。』
でもその後日、2人が最強に仲良くなるのはまた別のお話……。
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K - ヤバい。悠仁編の小説、これめちゃキュンキュンした。ありがとうございます!!私の好みにピンポイントで当たってる!!やばいこれには、沼った (2022年8月1日 6時) (レス) @page29 id: f72f202f06 (このIDを非表示/違反報告)
美悠 - ちゃっぱさん» 完結おめでとうございますー!!!新作ももちろん読ませていただきます! (2022年4月23日 17時) (レス) @page30 id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» これには虎杖悠仁も感動のあまり、自ら涙を流しますよ。彼の涙加えたらもう完璧です。(?????) (2022年4月17日 21時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
美悠 - ちゃっぱさん» 涙で作った泉ですか…悪くないですな…ムフフ(既に手遅れ) (2022年4月16日 13時) (レス) id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» そうですよね………!これからもダンジョン化させていきますね。(やめろ)我々の愛溢れる涙で虎杖悠仁を崇めるための泉作りませんか?(マジで何言ってんのかわからん) (2022年4月12日 0時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃっぱ195 | 作成日時:2022年3月17日 20時