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思わず振り向けば、すぐ近くに顔が合って私はびっくりして動けなくなってしまった。
この目つき…まさか本気で……
思わず目を離せないでいると、瞬時にシャッターがたかれた。
「いいよ!その表情いいね!」
『え、あ………』
カメラマンさんのその言葉で我に帰る。
危なかった…今、撮影中ということを忘れかけてた。
私はその後前を向き直ると、5分もかからずにその撮影は終了してしまった。
「表情作るの上手くなったね!」なんて言われながら、撮影されたデータを確認していた。
…待って、私って五条悟をこんな顔で見てたの?
『……っ〜はぁ。』
すぐに着替えて1人でやっと息を吐く。
…今までで、ある意味1番辛い撮影だった。
この後はスタジオを移動する必要があるから、別室にある五条悟を迎えに行こうと仕方なく楽屋から出た時だった。
「あ、あの連絡先教えていただいてもいいですか?」
『ゲッ……』
思わずその辺にある柱の陰に隠れた。
だって…
『逆ナンされとる……!』
…うん、わかる。
目が見えてなくてもわかるイケメン度合いと、あの美しい体つき、加えてイケボ、圧倒的ただものじゃないオーラ。
普段目隠しをして、全身黒尽くめだったらそりゃわからんだろうけど…だけどさ…!
まあ、素性を知る私からしたら、今まで逆ナンされなかった方がおかしな話だけど……。
「あ、もしかして彼女さんとかいますかね…?」
「いないけど。」
「あ、ならよかった…!」
よくねぇよ。
…ていうより、彼女いないって言ったぞあの男。
………え、私は?
もしかして、本当に連絡先を交換するつもりなのかな…。
おかしい、今日だけでどうしてこんなに嫉妬をしないといけないの。
私がどれだけヤキモチ妬きの面倒くさい人間かを知ってしまって、更に落ち込む。
「彼女はいないけど、結婚相手がいるからさ。
ごめんねー。」
『……え、』
五条悟は笑いながらハッキリとそう言った。
女の人はカァッと顔を赤くして、「ごめんなさい!」なんて足早に去ってしまった。
彼女いないって…そういう、
「盗み聞き?趣味悪いねぇ。」
『わっ…びっくりした…
これは不可抗力です。』
「嫉妬した?」
『……だったら悪いですか。』
「いや?もっとさせたくなるくらい可愛い。」
『なっ…!バカ!』
「怖くないからね。
ふふ♡」
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きのこ姫(プロフ) - 禪院が禅院になってますよ〜 (3月8日 10時) (レス) @page6 id: 5521fd53c5 (このIDを非表示/違反報告)
園実(プロフ) - 言葉の使い方がおかしい所が多すぎて… (2022年2月14日 6時) (レス) @page18 id: 583543dbeb (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - ayastさん» ありがとうございます…!そう言っていただけて本当に本当に嬉しいです…(涙)この作品を見つけてくださり心より感謝しています^_^ (2022年2月12日 21時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
ayast(プロフ) - 連載お疲れ様でした!!お話大好きでした! (2022年2月9日 23時) (レス) @page35 id: af36fdec29 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - はなさん» わわわ…!本当ですね!教えていただきありがとうございます🙇🏻♀️ やっぱリップ、、じわじわきます…www (2022年2月5日 22時) (レス) @page25 id: 960672bf5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃっぱ195 | 作成日時:2022年1月20日 21時