41話 ページ42
断る理由なんてない。
私がゆっくり頷きながら
『…お願いします。』
と言うと轟くんは目を細めて幸せそうに笑うんだ。
こんなに幸せな顔は、きっと初めてだ。
それは私が、ずっと彼にしてはいけないことをしていたから。
『轟くん……今までごめ……』
「それ以上言うな。
もう、何も言わなくていい。」
『でも……私は今まで……！』
「A、お前が謝る必要なんて何もねぇんだ。
言っただろ。
この一ヶ月で、絶対惚れさせてみせるって。」
『あ………』
轟くんはまた笑うと、「俺の勝ち、だな。」と私の頬へ手を伸ばした。
じゃあ…その話の流れに沿えば、私はまんまと轟くんの"作"にハマった…と。
…全然、私は本気じゃなかったはずなのに。
轟くんはずっと本気で
そして私はそれに負けた。
気がつけばこんなにも、本気で轟くんを好きになってた。
「お互い利用してたはずなんだ。
"ごめん"はもう無しにして、"ありがとう"でいいと思わねぇか？」
『轟くん………』
「A、俺を好きになってくれてありがとう。」
『ｯ………バカぁ…！』
そんなこと言われたら泣いちゃうじゃん。
泣き顔を見られたくなくて、目の前にある轟くんの胸に飛び込めば勢いで後ろに倒れつつ、しっかりとキャッチしてくれて背中に腕が回された。
『私の方こそ…好きになってくれて、ありがとう…ｯ…』
「A……」
『……こんなにカッコよくて、優しい人が私の彼氏なんて信じられないけど……』
「その言葉、そのまま返す。」
『…カッコいいも？』
「Aはカッコいい。
…いや、それだけじゃねぇ。
Aは誰よりも可愛くて綺麗だ。」
なんでそんな言葉を恥ずかしげもなく言えるの。
顔に熱が溜まるのがわかって、このどうしようもなく嬉しくて恥ずかしい気持ちをどうにかしたくて、つい力強く轟くんの胸板を叩いた。
でも…なんだろう。
私、今すごく幸せだ。
「……なぁ、」
轟くんを下敷きにして、胸に顔を埋める私の頬へ手を伸ばした轟くんが私と視線を交じ合わせる。
熱を込めた、色気のある眼差し。
「…もう、キスしていいよな？」
『………へ？』
「…ダメか？」
『…ダメじゃない。』
精一杯出した声に轟くんは満足げに笑うと、後頭部に手が回された。
触れるだけのキスは甘くて、あまりにも幸せすぎた。
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天気 - めちゃ面白い！どうしてこんなにも面白いのが作れるんだ！ (2022年5月31日 22時) (
レス) @page42 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - チャリン！さん» ブシャー！！！した鼻血はぜひ、ちゃっぱ家までお願いします^_^(???)キュンキュンしていただけてよかったです…ありがとうございます！！！ (2022年3月14日 22時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - まろんさん» ありがとうございます！！きゅんきゅんしていただけて安心しました…。えぇ…！登録してくださるんですか🥺嬉しすぎて禿げそうです…ありがとうございます(泣)えぇ…あの人です…あやつです… (2022年3月14日 22時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - かほさん» ありがとうございます…！わわわ…そう思っていただけたことが何より嬉しいです…(泣)最後まで見ていただき本当にありがとうございました！次回作まで…！ありがとうございます🥲 (2022年3月14日 22時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
チャリン！ - 完結鼻血ブシャーーーーーーーーーよ？キュンキュンしすぎて心臓の音がうるさい、次回作楽しみにしとるよぉ〜！ (2022年3月14日 19時) (レス) @page48 id: 4f44d2c38e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2021年12月28日 14時
