18話 ページ19
少し上を向いただけで触れてしまいそうなほどの距離にある悠仁くんの顔を見つめていたけど、状況をよく考えたらかなり恥ずかしくなってくる。
『……意地悪しないで、早く退いてよ。』
「Aの反応がいいから、ついやりたくなっちゃうんだよな。」
そう言って悠仁くんは手から肘に重心を変えて、さっきよりも私との距離が近くなる。
顔あっつい…今、絶対私の顔真っ赤だ……。
「なあ、もしさ……」
『ｯ…』
そこで区切ると、悠仁くんはスッ…と、私の耳に口を寄せて、
「俺が今、キスしてぇって言ったら、Aどうする？」
『ひゃっ……な、な何言ってんの！』
「何で耳押さえてんの？もしかして弱い？」
私の前で笑う悠仁くんだけど、さっきから言うことすることぶっ飛び過ぎじゃないか？！
右手で必死に耳を押さえていれば、そんな私を見てまた笑う。
いつもと違う…前に一度だけ見たことのある、無駄に色気を纏ったその笑顔に思わず体が疼く。
「……なーんてな！冗談でしたー！」
『………へ？』
「何かあったらすぐ叫んで呼んで。」
悠仁くんは私から離れて、ポンｯと頭に手を乗せてわしゃわしゃと撫でたあと浴室から出て行った。
今のはいつも見る笑顔だった。
思わず足の力が抜けてその場に座り込んでしまった。
『な、何だったの一体……。』
ドクドクと心臓がうるさい。
さっきの悠仁くんは、例えるなら獣…まるで虎。
獲物に狙いを定めたような、そんな雰囲気を感じさせた。
……なんだか今日は、悠仁くんの色々な面を見た気がするなぁ。
とりあえず立ち上がって、服を脱ぎながらそんなことを考えていた。
でもそれって、また新たに悠仁くんのことを知れたってことだよね。
『…ふふ。ちょっと、嬉しいかも。』
悠仁くんといると楽しい。
だから、もっと色々な話を聞いて、色々な一面を見たいな……
悠仁くんのことばかり考えて、気がつけば全身洗い終わっていた私はどこか浮き足立つ足取りでお風呂から出ようとした。
ｶﾞﾁｬ
『………。』
ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ ｶﾞｯｼｬｧｧｧﾝｯ!!!
「うぇ？！何！今凄い音したけど！！」
『ゆ、ゆゆゆ悠仁くん…！G！あそこに！！』
指さす方向を2人で見れば、黒い物体がカサカサと動いて私は必死に悠仁くんにしがみつく。
「…退治どころじゃねぇんだけど。」
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美悠 - ちゃっぱさん» じゃあ洪水のように泣きますねw(え？)続編おめでとうございます！！！ (2022年3月17日 20時) (
レス) id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 大丈夫です。その涙、受け止める覚悟は済んでます。地中海の底までサヨナラしたいですよねっ♡() (2022年3月17日 19時) (レス) @page50 id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
美悠 - 読んでて泣きそう…どっちもいい子すぎる…とりあえず紗里ちゃんは沈めてきます…☆(野蛮) (2022年3月14日 23時) (レス) @page48 id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 優等生と思わせておいてからの、その見た目に反してってやつですよね…あぁ、好きぃ (2022年3月14日 1時) (レス) @page48 id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
美悠 - ちゃっぱさん» 恵ちゃんは美形でクールですけど、実は元ヤンなところ凄くポイント高いんですよ笑 (2022年3月11日 21時) (レス) @page46 id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2021年12月26日 0時
